信州読書会さんに参加させていただいて、毎週金曜日に
 課題図書の感想文を提出させていただいていますニコニコ

 

  今回は、百田尚樹氏の『 海賊とよばれた男 』の感想です本

 

  出光興産の創業者出光佐三をモデルにした歴史経済小説です。

  車に乗ると必ずお世話になる「出光」。

  創業者の壮絶な一生と出光が大企業に成長する過程が

  描かれていますビックリマーク

  現在、安倍首相がアメリカと仲裁のために、イランへ会談をしに

  向かいました。会談結果はともかくとして、その理由は

  イランと日本との関係がとても良いとされているからです。

  どうして、あんなに遠く離れた国と関係がよいのか…はてなマーク
    そのワケもこの小説に描かれていますビックリマーク

 

  出勤簿なく、定年もない…。

  借金を背負っても、ひとりもクビにしない。

  だからこそ、社員も死に物狂いで働きますびっくり

  古き良き、戦後の終身雇用の会社の形態です。

  今なら、ブラック認定されそうな感じですね汗

  ただ、小説からもわかるように、戦後日本の復興のパワーと

  みなぎる意欲が充満しています。

  現代の働き方にはそぐわないかもしれませんが、

  ノンフィクション的な小説で、読み応えは十分ですよ!!

 

 

 

『 昭和93年 』
 

 ( 引用始め )

 

「二十年後か―」鐵造は遠い目をして言った。
「そのころ、日本はどうなっているだろうな」

「昭和三十五年ですか。想像もつきませんね」

甲賀の言葉に、鐵造は静かに頷いた。

           ≪ 講談社文庫 (上) P.426 ≫ 

 (引用終わり)

 

国岡商店店主の国岡鐵造は、昭和三十五年を優に超えて、昭和五十六年に九十五歳で亡くなる。現在は、昭和で換算すると93年になる。鐵造が目にできなかった日本の現在に、鐵造は何を感じるだろうか。

 

 物心ついた時には、当たり前のようにガソリンスタンドが乱立し、石油も当たり前のように輸入するものだと思い、石油に思いを馳せることはなかった。
しかし、この限りなくノンフィクションに近い本書を読み、先人の労苦の上に享受していたのだと愕然とした。

自らの不遇を、時代や他者のせいにする人間も多い中、鐵造の人生を目の当たりにすれば、どんな言い訳も通用しない。そんな鐵造が大事にしたのは、「大家族主義」「利他主義」で、このような滅私の精神は、現代ではほぼ死滅状態だ。定年もタイムカードもない、上司の命令が絶対となると、現代ではひとつ間違えるとブラック企業になってしまう。しかし、本書ではそんなブラックの匂いは微塵もしない。経営者の人格に惚れこみ、丁稚の身分から一生をかけて働くという就業スタイルが逆に眩しい。

戦勝国であるアメリカは、戦後日本の石油だけでなく、高度成長期を支えた企業の「大家族主義」に目をつけて、派遣法をねじ込み、思惑通りに日本の就業観を変えてしまった。もちろん、大家族主義にもデメリットはある。しかし、仕事に「誇り」をもって働くことの素晴らしさは、今も昔も変わらないはずだと思いたい。

ただ、鐵造も理念だけで、ここまで成長したのではない。陰に陽に、鐵造に救いの手を差し伸べる人間たちがいたことは否めない。それは、ひとえに鐵造の信念や人格によるもので、何かを成すには必要条件なのだろう。

ただ、時代は昭和93年…モデルになった出光興産でも一部上場し、タイムカードの導入、昭和シェルとの合併等、あまりに長い時間が流れ、環境も激変している。
それでも、戦前・戦中・戦後を言い訳もせずに生き抜き、日本国民の利益の為に働いた創業者の信念だけは、大事にしてほしいと思う。

 

 

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