信州読書会さんに参加させていただいて、毎週金曜日に
 課題図書の感想文を提出させていただいていますニコニコ

 

  今回は、ベルンハルト・シュリンクの『 朗読者 』 の感想です本

  2008年に「愛を読むひと」として映画化され、世界的に

  大ベストセラーになったドイツの小説です。

  主演のケイト・ウィンスレットはアカデミー主演女優賞を

  受賞しましたビックリマーク

  ストーリーは、15歳のミヒャエルが母親ほども年上の女性の

  ハンナと恋に落ちます。

  「何か朗読してよ、坊や!」とハンナはいつもミヒャエルに朗読を

  聴かせてほしいと頼み、逢瀬を重ねていきます。

  しかし、突然のハンナの失踪に、彼女の抱えていた「秘密」が

  徐々に姿をあらわしていきます。

  彼女の隠していた「秘密」とか何か…第二次大戦が二人の愛に

  暗い影を落としていきます汗

  

  ハンナの秘密には、戦争が深く関わっているのですが、

  ミヒャエルには告げずにその秘密を守りとおそうとする姿に

  思わず涙がこぼれましたあせる

  ただ、同じ秘密を抱えていたとして、私自身は愛する人に

  どう接するべきだろうかと考えさせられました。

  是非、手に取っていただきたいと思います!!

 

 

 

『 ぼくは解放されたかった 』

 

 恋は、自分の心に恋人の形をした空洞ができることだと思う。その金型が強固なうちは、他の人はハマれない。その空洞を埋めるには、その人でなくてはならないからこそ、勝手に囚われていく。自ら、囚人になるのだ。

ミヒャエルとハンナもそんな恋だった。お互いに、相手の形をした金型が、生涯壊れることがなかった。そのことが、皮肉にも悲劇的なラストを導いてしまったような気がした。

そんな二人にも、徐々に小さなすれ違いが起こってくる。その根本原因が何なのか、ミヒャエルには想像だにできない。そんな中、ハンナは姿を消す。突然、ハンナの囚人ではなくなったミヒャエルだが、時間薬が必要だった。その後、結婚するけれど、うまくいかない。心の空洞は、まだハンナの形をしているのだった。

しかし、ナチス時代の強制収容所裁判の法廷で、二人は再会してしまう。でも、ミヒャエルは冷静だった。恋の囚われから逃れるには、金型が壊れない限り「死」のような不可抗力が必要だが、彼女が被告である限り近づけない。ある意味、ほっとしていたのかもしれない。でも、その法廷で彼女の秘密、罪が浮き彫りになり、人を理解するということの矛盾と危うさに打ちのめされる。彼女が罪を背負ってでも守りたかったプライドがミヒャエルには理解できない。ただ、裁判の中で、彼女の人生が「文盲」を隠して生きることに占められ、愛し合った自分の前からも消えたことを思うと何もできなかった。ただ、彼女がなぜ「制服」に見える服を着ていたのか、ミヒャエルには理解できただろうか。法廷でミヒャエルを見つけた瞬間から、彼女がより一層、武装したことを。彼女の心の空洞も、まだミヒャエルの形のままだった。

 

ハンナが収監された後、妻と過ごす時間でさえ、ハンナと比べてしまう。囚われることに疲れたミヒャエルは、ハンナからの解放を願う。その為、ハンナと向き合うことをしない。必死で字を覚えたハンナに必要だったのは、ミヒャエルの手紙だったというのに、朗読テープを送り続ける。住居や職は手配するが、ハンナが本当に求めていたものを与えることができなかった。

ハンナが、なぜ自死したのか。武装をする必要がなくなったと共に、ミヒャエルを解放してあげたかったのも理由のひとつかもしれない。ただ、ミヒャエルにはなす術がない。自らが「自由」になるための『朗読者』の執筆以外には…自らを赦すこと以外には。

 

 

 

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