信州読書会さんに参加させていただいて、毎週金曜日に
 課題図書の感想文を提出させていただいていますニコニコ

 

  今回は、ヘミングウェイの『 老人と海 』 の感想です本

  キューバの老漁師のサンチャゴは、長い不漁にもめげず、

  たった一人で、小舟で出漁する。残り僅かな餌に、

  想像を絶する大きさのマグロがかかった。

  4日にわたる死闘の後、サンチャゴは勝ったが、帰る途中に

  サメに舟にくくりつけたマグロをみるみる食いちぎられていく。

  港に着くころには、獲物は骸骨だけになっていた。

  助手のマノーリン少年は、怪我をしているサンチャゴを見て

  泣きじゃくりますが、疲れ切った老漁師は、ライオンの夢を

  見ながら眠りにつくのでした…。

  というのが、簡単なあらすじです。

  ストーリーを追うというより、自然の描写や大きなマグロを相手に

  闘う老人の描写にどんどん惹き込まれていきます。

  臨場感もありますが、根底に流れる老漁師の人生への

  向き合い方にもじんときますえーん

  

 

  

『 無慈悲と平等 』

 

 幼き頃、『野生の王国』という野生動物の生態を紹介する番組を観ていた。動物同士の捕食のシーンが多く、ライオンから逃げるインパラを観ながら「早く逃げて!」と手を握りしめながら声に出していた。結局、インパラはライオンに捕まるのだが「なんてひどい!」といつも憤っていた。自然の摂理も知らず、人間が捕食の頂点に立っているとも知らずに。

 

「自然」とは人の手が一切加わらない、ありのままの状態であると信州読書会さんの音声で学んだ。それまでは、幼き頃の自分のように、どこか人間の倫理を自然に適用しようとしていた。もうすぐ、東日本大震災から七年が経つ。大地震による津波が押し寄せ、一気に人命を奪い去ったのは周知のことだ。でも、ふと思った。亡くなった方々の中には信仰心の強い人も清廉潔白に生きてきた人も、まだ罪を知らない子供たちもいる。人間はとかく因果応報を唱え倫理社会を作り上げているが、自然の前では何も通用しない。自然は、絶対的に「無慈悲」で「平等」なのだ。

『ペスト』(カミュ著)の中で、ペストの流行は「人間の罪」のせいだとパヌルー神父はのたもう。でも、五歳の幼子が何の罪を背負って亡くなるのか。医師のリウーは、淡々とペストという「自然」と戦う。自然の前には、人間の倫理なんて何の意味もないとリウーは理解していたからだ。そんなリウーとサンチャゴが私には重なってみえた。

サンチャゴは老漁師で、84日も漁の成果がない。それでも船を出した際に巨大なカジキと出会う。そのカジキとの4日間もの戦いの際、彼の自然に対する自らの委ね方にとても惹かれた。海をラ・マル(女性)といい、大いなる母性として感じているように思えた。金満家の人々がエル・マル(男性)として自然を敵視しているのと対照的だ。例え、海が荒々しく禍いをもたらしたとしても、海は月が支配しているから仕方ないと考える。
戦いの相手であったカジキに対しても、どちらが殺されるかと宣戦布告はしても、同じ海に生きている仲間意識まで持つ。しかし、帰港の途中でカジキを鮫に食べられてしまう。ライオンとインパラのように、自然の中では捕食し合うしかないとわかっていても、サンチャゴのことを思うと切ない。いくらサンチャゴに肩入れしても、これが自然の「平等」なのだろう。

サンチャゴが眠りの中で見た夢が、アフリカで捕食の頂点にたつライオンであったことが、海での死闘を戦った自らを誇りに思っているように感じたのが救いだった。

 

 

 

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