信州読書会さんに参加させていただいて、毎週金曜日に
 課題図書の感想文を提出させていただいていますニコニコ

 

  今回は、フォークナーの『 熊 』の感想です本

  ミシシッピー川流域の大きな森を舞台に、少年アイクが
  狩猟を通じて、成長を遂げてゆく物語です。

  狩猟グループを率いるド・スペイン少佐や荒くれ男ブーン、
  父親代わりのマキャスリン、料理番の黒人アンクル・アッシュ、

  ベテランハンターのサム、大きな狩猟犬のライオン…!

  そして、アイクたちが狙うのは伝説の大熊オールド・ベンですビックリマーク
  少年アイクは、年々成長をして、徐々に森の奥深くに分け入って

  いきます。

  少年の成長譚がしっかりとした文章で綴られています。

  森とは…時間とは…伝説の大熊オールド・ベンとは…。

  少年アイクや読者によっても、何を指しているかは違うと思います

  が、クライマックスに進むにつれ、重厚な文章に魅入られている

  ことは請け合います!!

  私も、必ず再読したい本のひとつですウインク

  これは、実際に読んでいただくしかありません!!

 

 

  

『 時計と磁石 』

 

 少年アイクは、ひとりぼっちの森の中で、時計と磁石を置いた。何の目印もない森の中で、それらを手放すことは到底できない。でも、アイクはわかっていた。狩人だとの驕りを捨てて謙虚な心にならねば、あの大熊に出会えないことを。時計と磁石だけではなく、銃まで捨てて、完全に丸腰だ。でも、サムの教えと訓練を実行して、大熊に出会うことができた。丸腰という私の考えがいけないのかもしれない。大熊も人間も大犬も、森という「自然」の中では同列だ。だから、大熊は銃を持たないアイクを襲わない。

 

この物語は、「死」にありふれている。現代の私にとっては、「死」は特別なものであり、喪失であり、できれば遭遇したくないものだ。でも、なぜかこの物語のオールド・ベンやライオン、サムの死からは必然性しか感じない。だから、読んでいても「死」への特別感はなく、すんなりと受け入れられた。これは、森という舞台装置からだろうか?

私自身、まだ身近な人間の死を看取った経験はない。唯一、長年飼っていた猫の死を目の前で看取ったくらいだ。それでも悲しくて、ペット葬儀社で葬式と火葬をして、骨を拾った。この物語と比較すると、なんと自然に反していたことか。「死」を特別視して受け入れられない結果だった。

この物語の森は、どれだけの死者を受け入れてきたのだろう。「受け入れる」という考えも違うのかもしれない。たぶん、「死」と森が同化しているのだ。だから、森は森として悠久に存在するのだろう。アイクは、大熊やサムの死を通して、それを無意識のうちに理解したように感じた。

 

この物語に触れて、私自身数多くの「時計と磁石」を持ちすぎているのだと身に沁みた。

持ちすぎていると、謙虚さから遠ざかってしまう。しかし、「自然」も「死」も特別なものとする現代生活を否定はしないし、その文化も大切だと思う。ただ、現実に人間は自然の一部で、死も自分自身も連綿と続く流れのひとつだと思い返すのも大事なことだ。

 

 

 

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