信州読書会さんに参加させていただいて、毎週金曜日に
課題図書の感想文を提出させていただいています![]()
今回は、イプセンの『 人形の家 』の感想です![]()
小鳥のように愛され、平和な毎日を送る弁護士の妻ノラ。
ノラは、夫には内緒の借金があり、その借金は偽造した署名の
借金であることが夫にバレてしまいます。
すると、夫は社会的な制裁を恐れ、ノラをののしります![]()
借金事件が解決すると、夫は手の平を返しますが、人形のように
生きるより、人間として生きることを決心し、ノラは家を出ます・・・。
ここまでが、ざっくりとしたあらすじですが、戯曲だったので
読めるか心配でしたが、テーマが「女性の自立」ですんなり
頭に入ってきました![]()
現代でも抱えている問題なので、女性はもちろん男性にも
読んでもらいたいなぁと思います![]()
『 マクロンは隠してね 』
私は猫を二匹飼っている。もちろん、彼らになんかしらの労力や行動を望んでいない。傍にいてくれるだけで和み、癒される愛玩としての役目は十二分に果たしている。
ただ、人間には「愛でたい」という欲も三大欲の陰に潜んでいるように思う。それは、ただの愛玩ではなく、対象物に対しての支配欲なのだ。対象物を自分なしでは立ち行かないという影響下のもと上からの「可愛がり」なのだ。それは、可愛がる立場の人間からすると歪んだ自己肯定のひとつかもしれない。
その構図は人間と動物だけでなく、日常的に人間社会でも発生している。上司が部下のことを「こいつのこと可愛がってんっすよ。」もそうだろう。それが、夫婦間になるとこの小説のノラとヘルメルだ。
「愛でる」対象物が人間であると、もちろん意志があり、その意志を表に出すと「愛でる・愛でられる」関係が壊れるとの暗黙の了解が成立する。それゆえ上手に自らの意思を隠しつつ「愛でられる」のだ。「愛でられる」方にも快感はあるからだ。ただノラは、その関係を愛情だと信じようとしていたことに悲劇があったのだと思う。ヘルメルの為の借金や自らの内職のことも隠すことが夫に対する愛だと信じていた。ノラは、ヘルメルも自分の為なら地位も財産も名誉も投げ出してくれる「愛」を持っていると信じていた。しかし、クログスタットの脅迫により、ヘルメルの愛の化けの皮は脆くも剥がれてしまった。
私は、人間は自らをすべてさらけ出しているとは思わないし、それがベストだとも思わない。相手を想うからこその嘘や罪のない虚飾は仕方ないのだと思う。ノラがマクロンを隠れて食べたように。リンネ夫人のように、辛酸を舐めた自立した女性が自ら「生きがい」のためにクログスタットと復縁を決めることもある。やはり、どこかヘルメルのように何かを愛玩する欲は確かにあるし、自らが選んだ道だ。しかし、「愛玩」を愛だと信じていたノラは、それが愛でなかったことに気が付いたら、もう戻れない。
男女雇用均等法が成立して、30年が過ぎた。今では、働く女性の3割が専業主婦を希望しているらしい。(ソニー生命保険調べ)ノラのように乳母や女中がいなければ、仕事と子育て・家事とを両立するのは難しい。リンネ夫人のように社会の現実を経験してきた女性たちに、未来が開けると信じた30年前の揺り戻しがきているのかもしれない。
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