信州読書会さんに参加させていただいて、毎週金曜日に
課題図書の感想文を提出させていただいています![]()
今回は、村上春樹氏の『 ねじまき鳥クロニクル 』の感想です![]()
現在、無職の「僕」と妻の「クミコ」の生活は平穏だったけれど、
飼っていた猫の失踪をきっかけにバランスが狂い始めます。
そして、クミコは何も言わずに姿を消してしまい…。
というのが、すごくざっくりとしたあらすじなのですが、
結構な長編で、初読の今回は作者のストーリー展開に
巻き込まれて、読解までは至りませんでした![]()
村上作品は、仕掛けも伏線も張り巡らせてあるので
何回か読まないとペラペラな読解で終わってしまいます![]()
「ノルウェイの森」がそうでした!二十歳くらいに一回だけ読んで
わかった気になっていましたが、とんでもなく深い作品だったと
理解できたのはだいぶん後に読み返してからでした![]()
この作品も、もう一度読まないといけないリスト入り決定です![]()
『 水のない井戸 』
ある日、私の友人がボヤいていた。
「私がスマホを置きっぱなしにしていても、旦那は何の興味もないんよ!私は、旦那のスマホは気になるのに。少しは気にしてほしいじゃん。見られても何もないけどさ。」
一見、何てことないボヤキだが、岡田亨の妻に対する感じもこうだったかもしれない。
「信用している」と「興味がない」は、心の奥では大差があっても、行動では僅かな差だ。亨は、クミコを信用していた。しかし、綿矢ノボルの件を抱えていたクミコは、複数の男と関係を持った。本当にシンドい時は、「信用」ではなく、コミットしてほしいのだ。クミコを失って初めて亨は井戸に降りて、自らと向き合う。
この小説の登場人物は、みんな一人で生きていける、もしくは一人で生きてきた人物ばかりだ。しかし、どこかで思い残しや闇を抱えている点でも共通している。
本田伍長、間宮中尉しかり、加納姉妹や笠原メイ、シナモン・ナツメグ親子に牛河等、それぞれが亨と関わることで、自らが救われ、亨自身もクミコを取り戻す。クミコも綿矢ノボルの世界に移っていたが、亨の「君を連れて帰る」との強い意志にノボルと決着をつける。どっちにしても植物状態のノボルだったが、とどめをさす事が彼女の乗り越え方だったのだろう。間宮中尉も、自らはクミコのようにボリスに決着をつけられなかったが、亨に話すことで人生に意味ができた。それぞれ、自分一人で決着をつけることは難しいのだ。
罪を認めることで、クミコは亨と当分離れ離れだが、決してバッドエンドだとは思わない。遠回りだが、確実に亨の元に戻ってこれた。水の涸れた井戸に、水が戻ったのも何をいわんやだ。亨は死にそうだったけど(笑)
笠原メイも、社会不適合者の匂いがプンプンだったが、亨と関わることで無事に社会に戻れた。社会や人間同士の関わりぐらい、面倒なことはない。私も、実感している。でも、やはり「結びつき」は大事なのだ。大事に感じるものは、大事にしたほうがいい。亨の二の舞にならないように。
私も、大切な人くらいコミットしていけたらと自らを戒める。それが自らを救うことにもなるのだから。
最後にエマーソンのこの言葉が沁みる。
「人は、自分の人生を支配する最高の権利を持っている。」
Twitterの方で、質問箱を開設しました![]()
https://peing.net/ja/yuuki27144
よろしかったら、どんな内容でも結構ですので、
どんどん質問してくださいね![]()
岡山読書会では、スカイプでの読書会を主宰しています。
私も初めてのことなので、一緒に楽しく本を読んでいくという
スタンスなので、ご興味のある方は、
お気軽に お問い合わせ くださいね。
今のところ、完全無料です![]()
信州読書会さんのツイキャス読書会に
参加させていただいています。
メルマガ読者になれば、どなたでも参加できます。
