昨夜0時過ぎ、リビングから叫び声。
慌てて降りると父が息苦しそうに何かを叫んでいる。


声を掛ける。
ママを起こして「救急車呼ぶよ」
いつもなら少しの物音でも起きるママ。
相当疲れていたのか状況が飲み込めてない。




119番
こんなに繋がらなかったことは今までなかった。


やっと繋がり救急だと伝え一度受話器を置く。

父に駆け寄り声をかける。
意識が…混乱してる。


折り返しの電話で詳しい状況を説明していると父が泡を吹いた。
ガクガク震えている。


近くの救急車は出払っていて区をまたいで来てくれている。


早く早く…


救急車が到着、隊員の方々がバイタルをチェック。
血圧が180超え。酸素飽和度も低くすぐに救急車へ運んでくださった。


ところが受け入れてくれる病院が見つからない。
東京都の救急病院全て当たってくれたけれど満床。


幸い父は酸素吸入してもらったおかげで呼吸が楽になっていた。


「どうしますか?2周目掛けても同じ結果になると思います。このまま自宅に戻って明日の朝もう一度救急車を呼べば受け入れてくれる病院が見つかるかもしれません。呼吸も落ち着いてますし」


ここまでで救急車が到着してから2時間弱経過していた。


自宅に父を運んでもらう。


「急変したらすぐにまた救急車を呼んでください」と。



寝るまではとても調子の良かった父。
突然のことに慌てた。
ママはそれ以上にパニックになっていた。


それからは朝まで寝てくれた。
私はそばで一睡も出来なかった。


朝になりケアマネに相談。
これまでお世話になっていた訪問医を呼んでくれた。
今、父は食欲もあるし呼吸も落ち着いている。



脳出血で倒れてから6年半、けいれん発作の薬を飲んでいる。
これまで発作を起こしたことがなかったのに昨夜突然。



怖い。


泡を吹いた時はもうダメかと思った。


怖かった。


これからまた夜が来る。
怖くて眠れない。




KAORU