【 高いとか安いとか 】
経済的に出せる出せないはあるだろうが
出せる出さないという基準とは別に、
出す出さないという基準も存在する。
それは果たして
高い、安いで決まるのだろうか?
そんな話を
コストパフォーマンについての講話で
聴いた覚えがある。
こんな話だった…。
・・・・・
モノを販売するとき、
高いと思われたらどうしよう…とか、
買わせようとしている…とか、
思われたらどうしよう…と悩む人がいる。
販売している側なのに。
高いか安いか…は、人によって異なる。
金額的にすでに高額と意識するレベルも、
質に対して考えて高いと意識するレベルも
十人十色、千差万別。
車屋に行って、
300万円の札がついた車が展示されていたとする。
自分が買うかどうか別にして、
「あぁ、まぁね。そりゃね」と思う。
私の経済レベルからみて「高い」し、
車を買い替えようと思ってないので、
今は、まず買わないが、
それでも、妥当だと感じる。
「高い」と思うことは、
「変だ」と言いたい訳ではない。
「妥当」だからと言って
「買う」と言いたい訳でもない。
全部で50室ある
10階建てのマンションが、
建物ごと売りに出されていて、
5,000万円と札がついていたとする。
自分が買うかどうか別にして、
「えっ?えっ?」
「古いの?」とか、
「訳アリ?」とか、
「なんかあった?」とかを感じる。
私の経済レベルからみて「高い」し、
マンション経営の予定もないのと、
そんな額が私には払えないので、
今は、まず買えないが、
それでも「安すぎる」と感じる。
「安すぎる」イコール、
「変だ」と言っていることになる。
「安すぎる」からといって
「買う」というはずもない。
先の300万の車が、もし
「タイムセール!」
「あと1分、先着1名で1万円」
と言われたら、
欲しくもなくても買うかもしれない。
それは今の私に、
払えるお金があるから。
後者のマンションが、
「解体後引き渡しで1万円」
と言われたら、
欲しくもなくても買うかもしれない。
それは今の私に
払えるお金があるから。
いずれも、ある程度
経費がかかることは
容易に想像できるが、
その費用はどうにか工面できるかな
…という楽観的な部分も含めて。
高い・安い…と
買う・買わない…は異なる。
高い・買う
高い・買わない
安い・買う
安い・買わない
その全てがありうるし、
そのすべては、
買い手が決めること。
・・・・・
私が拝聴した講話の終盤は
こう締めくくられた。
・・・・・
友達に旅行に行こうと誘う。
1泊2日の国内旅行なら
旅程すべて車ならいくら、
旅程すべて電車・バスならいくら…と
ある程度の金額は
相手に支払いを強いることになる。
友達を食事に誘う。
和・洋・中の別はともかく、
レストランでの食事ともなると
ある程度の金額は
相手に支払いを強いることになる。
そんなときにいちいち
相手の財布を気にしていたら…
腫れ物に触るように
ふところ事情を気にしていたら…
気にされた側にとったら、
たまったものじゃない。
それよりも
誘われた側が気になるのは、
「なぜ、そこに行くのか?」
「なぜ、私を誘うのか?」だ。
もちろん、誘うのも
モノを販売するのとでは
立場もシチュエーションも違うが、
あなた自身が
「よい」と思ったモノを
相手に勧めるのかどうかで
その相手も、
「ある程度の金額」でも
財布の口を開こうという気にもなる。
「テレビで見て、一度行ってみたくて」
「前に一度行ったことがあって、もう一度行ってみたくて」
…という自分本位もあるだろう。
「勝手に行って来ればいいじゃん」
そう思われたなら、
あなたは余程嫌われている。
でも、その自分本位さでも、
「あなたが行きたいところに私も行ってみたい!!」
「あなたが行ってみたいと思ったモノを一緒に共有したい!!」
…と財布を開く人もいるだろう。
その場合はきっとあなたは
その方から、とても気に入られている。
「あなたがきっとが喜ぶと思って」
「あなたがすきそうだから」
…という相手主義な場合もあるだろう。
「ほっといてくれる?おせっかい!」
そう思われたなら、
あなたは余程嫌われている。
でも、そのお節介な提案でも、
「私、そういうの確かに好き!一緒に行ってくれるの?」
「私の好みを共有してくれるのが嬉しい!」
…と財布を開く人もいるだろう。
その場合はきっとあなたは
その方からとても気に入られている。
高いとか安いとか以前に、
もしかしたら、
好かれてるか嫌われているか…という
レベルの話なのかもしれない。
まずは人に好かれなさい。
人に好かれるのは、
まずは人を好きになりなさい。
人に褒めらる人になりなさい。
人に褒められるには、
まずは人を褒めなさい。
人に喜んでもらえる人になりなさい。
人に喜んでもらえるには、
まずはあなたも誰かにしていただいたことに
感謝して、喜ぶことを覚えなさい。
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