こんにちは。
もう早いことに5月も中旬ですね。
この時期になると海外でプレーするサッカー選手は「契約事」で、特にアマチュアの選手はそれで頭がいっぱいになる人も多いと思います。
人それぞれ目指す場所は違うと思いますが、必ずしも付いて回る事だと思います。
募る不満と現実の厳しさ
俺は18歳でドイツに行き、1年半で3回の移籍をしました。
海外に来る多くの選手はサッカー留学会社にコーディネート料とし大金を払い、1年間現地でのサポートを受けていると思います。
これはビジネスです。
コーディネート料に見合った待遇を受けたい。
そう思うのが普通です。
そして、お金を貰ってるからには選手を満足させるコーディネートをする事が代理人の仕事だと思います。
しかし、現実はほとんどの選手が文句を言っています。
俺は代理人に対してリスペクトをしている日本人にドイツでもモンテネグロでも出会った事がありません。
話を聞けば、「全然チームを紹介してくれない」「下部リーグのテストしか受けてない」「金に見合った仕事じゃない」「こんなの詐欺だ」
このような、不満を垂らす選手に数え切れないくらい会って来ました。
俺が思うのは正直それは選手に問題がある。
当時の俺の目標は1シーズンでカテゴリーを1つ上げる事だった。
人それぞれプランは違う。
けど俺の目標にはこれでも遅いくらいで焦っていた。
だからその時に上のチームのテストに連れて行ってくれない代理人に腹が立っていた時期もあった。
俺はその時点でユース2部、ドイツ5部と2回の移籍をしており、トライアウトには落ちた経験がない。
だから、トライアウトさえ、代理人がなんとか頑張ってくれれば、受かるのに!って思ってた。
けど、それはどの選手も思ってることであり、それはとても低レベルな考えだと気がついた。
だからそれは選手である俺にも原因があるんだ、と思うようになった。
結局は人任せだからだ。
正直ヨーロッパのリーグの中でカテゴリーを1つ上げることは、想像以上に難しい。
そのリーグで試合に絡めていないなら、まず無理。
そして、試合に絡めていても、基本的にはオファーかチームが昇格をしない限り、また来シーズンを同じカテゴリーでプレーする事になる。
ドイツにはもう既に数え切れないほどの日本人選手がいて、それを束ねてる会社はおそらく三社くらいだと思う。
その中で皆んなが上のチームのトライアウトを受けたいと、同じことを考えていて、それを全て叶えられるほど、もう日本人のドイツでの需要は高くない。
これはいくら代理人を頼りにしていても、どうにもならない問題だと早く気づければ、何か見えて来るかも知れない。
俺はそれ状況に1年で気づき行動に移せた。
俺はそれで目標に対する近道をできた気もする。
自分を商品に例えること
日本でいくら素晴らしい実績があっても、その凄さは日本人しか分からない。
しかも、日本のサッカーと海外のサッカーはまるで別のスポーツ。
俺には日本での実績はほとんどない。
そして海外でも、自分という商品を品書き(ゴール数、アシスト数、所属先など)だけで、誰かの目にとまるほどのものはなかった。
だから、とにかく試合の次の日に必ず監督の元に行って、試合のビデオをUSBに落として貰って、少しでも、自分を売るための武器を集めた。
そして、英語とドイツ語を密かに勉強していた。
行動力×逆算
俺は2020年までのスッゲー細かい目標を書き出している。
その目標から逆算して半年単位で理想と最低限の立ち位置を明確に書き記してる。
そしてドイツにいても、この目標は達成出来ないと判断して、国を変える決断をした。
自分で外人のディレクターにコンタクトを取り、ドイツでのプレー動画を送りつけ、なんとか、1部のテストにこぎつけた。
始めは5部から1部はリスクが高いから、まだ若いんだから2部からでもいいんじゃないの?
と言われたが、20歳の何が若いの?
時間がないからとにかくお願いって感じで、受けさせて貰い、なんとかチームと契約までこぎつけた。
落ちたら半年間チームなしと言う、後に引けない全くの保険がない状況でも、俺の中には確信があったから全くネガティヴな思考にはならなかった。
そして、最初こそ試合に出れるまで苦戦したけど、試合に出始めたら見える景色がガラッと変わった。
目標にも実際かなり近づけてる気がする。
やはり1部リーグってのは5部、4部にはないチャンスが転がっている。
分かりやすく説明すると、3年前にこのチームからビジャレアルに移籍をした選手がいるくらい(笑)
今年もフランス2部、オランダ1部からコンタクトを受けてる若い選手が多くいる。
1部でやってると、チームからのコンタクトだけでは無く、代理人からのコンタクトがかなり増えて来る。
現に*Wyscout などで俺のプレーを見たって代理人からここ最近かなりのコンタクトがある。
ここに分かりやすく書いてある。
ドイツ5部では、こんな事はなかったし、そもそも知ることもなかった。
そして、彼らは自分のコネクションを利用して、自分の選手をそれらのチームと契約をさせ、契約金や月給の5~10%を受け取るというのが一般的。
選手からしても、満足のいくチームや、ステップアップとなる移籍が出来ることが多い。
雇用関係では無く、代理人とはWin-Winの関係を築けるかどうかが大事だと思う。
自分という商品の価値を1番見出してくれそうなパートナーを見つけて選ぶことも自分の仕事だと思う。
俺が思う選手としての在り方
極端に言えば1人の"営業マン"みたいなもの。
人からの何かを待ってても契約にたどり着くことは、到底簡単とは言えない。
最終的には誰かの力を借りることにはなる。
だけど、最初の一歩は自分の力で行動を起こすことが大事だと思う。
そしてまずは自分自身の価値を客観的に評価する。
そして、その自分の価値を他者に分かりやすく、表現できるように最低限の努力をする。
例えば、プレー集を作る、英語を勉強する、チームや代理人の情報をネットで集める。
最近では俺の周りの選手も自分で行動を起こして、自分からチームや代理人にコンタクトを取ってる選手もいる。
何もしないで、日本人コーディネーターからの助け舟待ちのような奴らよりよっぽど可能性があると思う。
さっきも言ったけど、自分自身が商品。
日々の生活からその商品を改善、修復する作業も怠る事は出来ない。
そして大事な事は、自分の目標への戦略を立て、そこに向けた行動をする事だと思う。
最近読んだ本にこんな言葉があった。
