Q. Twitterの決算に見られた2つの「想定外」とは?



A. 一つ目は、mDAUが二桁成長を続けていること。
二つ目は、広告売上の伸びが(一時的な要因で)イマイチだったこと。







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Twitterの決算を取り上げてみたいと思います。

Twitterは、CEOがジャック・ドーシー氏に変更になってから様々な手を打ってきていますが、目に見える効果に結びつくまでに時間がかかっている印象がありました。

その辺りも含めて、現時点での進捗を詳しく見ていきたいと思います。

Twitter Inc. Q3 2019 Letter to Shareholders



 








売上・営業利益





初めに売上ですが、四半期当たり$824M(約824億円)、YoY+9%の成長になっています。

営業利益の方は$44M(約44億円)と、営業利益率が5%となっており、前年同期比で比べると半分以下に減少していることになります。

売上の伸びがあるにも関わらず、営業利益が大きく落ち込んでいる。



 







mDAUの伸び

Twitterでは体制変更があってから、サードパーティへのAPIでのデータ提供などを制限し始め、自社サイトでマネタイズ可能なデイリーアクティブユーザーをmDAU (monetizable DAU) として開示し始めています。



このmDAUが、YoY+17%の1億4,500万人まで大きく増加しています。この図をご覧頂ければ分かる通り、増加スピードも大きくなっています。



内訳としては、アメリカ国内で3,000万人、アメリカ以外で1億1,500万人という具合に、どちらも順調に伸びています。

アナリストの予想は1.42億人だったので、その予想を超えるペースでアクティブユーザーが増えていることが分かります。

Twitterのビジネスは広告モデルなので、アクティブユーザー数が多ければ多いほど、売上に直結することになります。売上をコントロールする最も重要なKPIが、このmDAUだと言って良いでしょう。


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TwitterはどのようにしてmDAUを伸ばしているのか?

Twitterは一体どのようにしてMDIを伸ばしてきたのでしょうか。


Twitterは体制変更があってから、特に誹謗中傷などの不適切なコンテンツを積極的に削除する姿勢を見せています。

今回の四半期に至っては、不適切なコンテンツのうち50%以上が、ユーザーから報告が来る前に削除出来た、という発表がされています。

つまり他のユーザーが不快に感じる前に、Twitter側のアルゴリズムで不適切なコンテンツを削除出来ているという意味です。

One of our highest priorities is to improve the health of the public conversation on Twitter and transparency is an important part of making that happen.


決算資料のハイライトの中で、売上利益率と合わせて三つ目に大事な点として挙げられているのが「Health」(コミュニティの健全性)です。

Twitterといえば匿名で何でも書けてしまうイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、Twitterとしては匿名性は排除しないものの、誹謗中傷など不適切なコンテンツを積極的に削除することで、不快感の少ないコミュニティ形成を実現しつつあり、それがmDAUの増加に繋がってきていると言えるのではないでしょうか。



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