京浜東北線の運転 その7 | 鉄道マンたしろかおるのナイショ話

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元山手線運転士・元参議院議員 たしろかおる の鉄道ブログです。

元山手線運転士で現在は参議院議員の たしろかおる です。


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今回は好評をいただいてきた、京浜東北線の運転シリーズその7。最終回です。



これまでの「京浜東北線の運転シリーズ」はこちら↓↓


京浜東北線の運転 その1


京浜東北線の運転 その2


京浜東北線の運転 その3


京浜東北線の運転 その4


京浜東北線の運転 その5


京浜東北線の運転 その6



前回は桜木町場内信号機まで参りました。今回はその続きです。


桜木町

場内信号機の現示に従い、駅に進入します。前回も書いたとおり、ここからはATS区間。ATCも引き続き動作し、車内信号も現示されますが、ATCはATSのバックアップという位置づけになります。ですから、桜木町からは車内信号ではなく、地上信号機を喚呼することになります。(なお、現在はデジタルATCとなり、地上信号機の喚呼は省略となりました。)

東神奈川の次は桜木町が採時駅となります。折り返し列車は中線に入り、折り返しとなります。また、高島からの貨物線が合流。ここから根岸までは貨物列車が運転されています。桜木町からATS区間となるのはそのためでもあります。桜木町の次は根岸が停車場となるため、桜木町で出発信号機の現示を喚呼したあとは、根岸まで閉塞信号機が続き、途中駅はすべて停留場となります。


関内

大宮からずっと島式ホームでしたが、ここで初めて対向式ホームとなります。お出口、左側に変わります。左カーブの見通しの悪い駅です。横浜球場の最寄駅。野球開催時は混雑します。


石川町

関内とは景色が一変。閑静な住宅街となります。石川町の改札口は南行の最後部にあるため、南行停止位置付近はいつも静か。目の前にはトンネルがぽっかりと口を開けています。ここからは丘陵地帯を抜けるため、トンネルが連続します。運転台からの景色も目まぐるしく変わる区間となります。


根岸

駅手前のトンネルを抜けると、一気に視界が開けます。左に石油コンビナート。神奈川臨海鉄道の線路が合流し、タンク車が並ぶヤードが見えてくると根岸駅です。久々に場内信号機と出発信号機を喚呼します。


磯子

根岸を出発し、左にカーブすると、磯子駅構内の電留線が見えてきます。現在は京浜東北・根岸線の基地再編に伴い、横浜運輸区が新設されました。海側にはコンビナートが広がり、夜景がきれいです。磯子折り返しの列車は、南行方の引き上げ線に引き上げます。桜木町の次は磯子が採時駅となります。磯子も停車場のため、場内信号機と出発信号機を喚呼します。磯子の次は本郷台が停車場となり、他の駅は停留場。閉塞信号機の喚呼が続きます。


新杉田

高架区間の見晴らしの良い駅。南行停止位置からは、横浜新都市交通金沢シーサイドラインがよく見えます。ここから再び、トンネルが連続する区間となります。


洋光台・港南台

トンネルが連続し、こう配の起伏も多い区間。駅間も長くなります。南行は上りこう配が多く、103系時代は駅間はほとんどノッチを入れっぱなしで、腕が疲れました。洋光台、港南台、本郷台と「台」がつく駅が連続し、トンネルも連続して、車窓風景が似たりよったりとなるため、新人車掌は駅名の順番を覚えるのに苦労すると聞いたことがあります。


洋光台は根岸線開業時の終点でした。昔の京浜東北・根岸線の写真を見ると、茶色の旧型電車が前面に「洋光台」のサボを掲げています。この旧型電車の前面に掲げられていた「洋光台」のサボを私は昔、浦和電車区構内で見たことがあります。構内の片隅に置かれた、古ぼけた箒と塵取り。塵取りにはよく見ると「YOKODAI」の文字。昔のサボを折り曲げて作られた「塵取り」でした。鉄道好きの運転士に話すと「もったいない!」と言っていました。


本郷台

磯子の次は港南台が停車場となります。左側には副本線と電留線が広がります。夜は翌日まで滞泊する車両が大船から本郷台の電留線まで回送されてきて、留置されます。


本郷台-大船

東海道線への連絡線が上をこえて行き、線路配線の変化に富んでいる区間です。連絡線が分岐するため、本郷台駅の第二出発信号機を喚呼するとすぐに大船駅の第一場内信号機となります。停車場の区域は場内信号機から反対線路の場内信号機まで。規則上の大船駅構内は、本郷台駅にほど近いこの場内信号機から。大船駅はかなり長い区間をカバーする、隠れた「巨大駅」なのです。


大船

左手に芝生のきれいな工場。右手に東海道線が見えてくると、間もなく大船です。第一場内信号機から大船駅までにはかなりの距離があるため、第5場内信号機まで設置されています。さらに第3場内信号機には、京浜東北線には数少ない進路予告表示器が。「第三場内注意、予告9番!」などと喚呼します。進入時のポイントは制限速度40キロ。ATCバックアップは45信号を現示するため、速度オーバーしないように進入速度には注意します。


やっと大船に到着しました。結局「その7」までお付き合いいただいた京浜東北線の運転シリーズ。これにて、乗務終了とさせていただきます。これまでお付き合いいただきました皆様、「ご乗車ありがとうございました。」






今回もご覧いただき、ありがとうございました。


元山手線運転士の参議院議員 たしろかおる は、7月10日投開票の参議院議員選挙に比例区から立候補いたしました。比例区は全国どこからでも投票することができます。唯一の現場の電車運転士出身の参議院議員 たしろかおる へのご支援を、何卒、よろしくお願いいたします。


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