元山手線運転士で、現在は参議院議員の たしろかおる です。
今回は、貨物列車の運転士をしている仲間の体験談をご紹介します。
今は少なくなりましたが、定数いっぱいの列車に乗務するときには、停止位置に気を遣います。出発信号機ギリギリの位置に停止しないと、最後尾が信号回路を踏まないため、信号やポイントが切り替わりません。自分ではギリギリの位置に停止したつもりでも、信号担当から「後ろ、変わってないよ!」と言われ、出発信号機を冒進しないよう、ドキドキしながら再力行したこともあります。
使用するブレーキは基本的に自動ブレーキです。運転士がブレーキ弁ハンドルを操作してからブレーキが反応するまでに時間がかかるので、基本的には我慢が大切。ブレーキ弁ハンドルを操作し、少しブレーキがかからなくても「グッ」と我慢して足を踏ん張って待つと、「ジワジワ-」とブレーキがかかり始めます。
ダイヤが乱れると待避駅が変更になります。編成が長めの列車を運転しているときは、線路図で待避変更駅の定数を調べ、自分の列車が待避線に収まるかを確認します。
待避していると、いつまで経っても指令から、運転再開の指示がきません。本線を次から次へと列車が発着しています。しばらくして、指令に問い合わせると明らかに慌てている声が・・・。言葉には出ませんが「忘れられていた」ことが雰囲気から感じ取ることができます・・・。
貨物列車は全国ネットワーク。ダイヤの乱れは全国に影響します。最悪の場合は2日も3日もダイヤ乱れが続くことも。
ダイヤが乱れると、機関車運用も乱れます。乗継の列車を待っていると、自分が乗務したことのない機関車がやってくることも。さすがに乗務する勇気はありませんでした。
深夜の仮眠時間。私の就寝後にダイヤが乱れたことがありました。運転当直は当分運転再開の見込みがたたないことから、遅れを把握した上で、気をきかせて私がセットした自動起床装置の作動時間を遅らせてくれました。おかげで私は、ゆっくり休めました。しかし、私は装置作動時間が変更されていることを知りませんから、起きたらびっくり!起床時間を大幅に過ぎている!と慌てて当直へ!当直から、経過を聞かされほっとしましたが、あのときは、本当にびっくりしました・・・。
深夜帯の乗務の多い貨物列車の運転。エピソードはたくさんあります。また、機会がありましたら書きたいと思います。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
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