鉄道マンたちの東日本大震災・・・駅・輸送指令 | 鉄道マンたしろかおるのナイショ話

鉄道マンたしろかおるのナイショ話

元山手線運転士・元参議院議員 たしろかおる の鉄道ブログです。

元山手線運転士で、現在は参議院議員の たしろかおる です。


今回は東日本大震災発生時の駅や輸送司令室で働く仲間たちの状況をご紹介します。


東日本大震災発生時、駅も混乱しました。釜石駅では、駅のすぐ近くまで津波が押し寄せ、鉄道マンによる必死の救助活動が行われました。


3

(写真)石巻線女川駅付近

また、大きな揺れに襲われた駅では、構内にいる乗客の避難誘導も大変でした。混乱の中で、駅ではたらく鉄道マンたちは、駅構内の乗客たちを安全な場所に避難誘導するために奮闘しました。


列車の運行を管理する輸送司令室でも鉄道マンが奮闘していました。停電などの影響で通信手段が限られた中、乗客と乗務員の安否確認と避難指示に輸送司令員は奮闘しました。


特に、津波に被災した区間を担当する輸送司令員たちは、行方不明となった列車の状況を確認しようと、あらゆる手段を駆使しました。しかし、3月8日にこのブログでご紹介したとおり、常磐線新地駅で津波に流された旅客列車の乗務員とはなかなか連絡がとれず、必死の状況確認が続きました。


現場の鉄道マンはそのときの最善を尽くして対応にあたりましたが、多くの問題点、教訓とするべきことがあったことも事実です。マニュアル、教育、訓練、設備はもとより、災害時の駅の役割など、多くの問題が鉄道マンに投げかけられました。


私はこれら現場の鉄道マンの声をもとに、災害対策や防災、減災のための取り組みを進め、国政の場でも訴えてきています。


まだまだ、この取り組みは道半ばです。東日本大震災から5年。経験と教訓を風化させることなく、万全な災害対策の確立と、被災地の復旧、復興に向けて、現場の鉄道マンや被災した地域の皆さんと連携し、これからも活動を続けていきます。



今回もご覧いただき、ありがとうございました。



にほんブログ村 鉄道ブログへ
にほんブログ村

鉄道コム