東京にあって、静岡にないもの。

静岡にあって、東京にないもの。


こういうことを考え始める時って、だいたい疲れてる。どっちかが嫌いになったわけじゃなくて、むしろ両方好きだから、間で揺れてるだけなんだよね。


東京には、選択肢の多さがある。

夜中でも何かが動いていて、自分が止まっても世界は進んでいる感じ。音楽も人も仕事も、少し無理をすれば、だいたい手が届く場所にある。その代わり、立ち止まる理由が見つけにくい。止まると、置いていかれる気がしてしまう。


静岡には、理由のいらない時間がある。

今日は何もしなかった、で一日が成立する。

空が広くて、移動の途中に余白があって、頭の中のノイズが自然に下がっていく。その代わり、刺激は自分で起こさないと、何も起きない。待っていても、何かが降ってくる場所じゃない。


東京にいると、静岡だったらもう少し深呼吸できたかも、と思う時がある。


静岡にいると、東京だったらもう一段ギアを上げられたかも、と思う夜もある。


たぶんこれは、土地の問題じゃなくて、自分の未熟さの話なんだと思います。


どちらかを完全に選びきれるほど、割り切れていない。だから行き来して、比べて、少しずつ自分の輪郭を確認してる。


最高と最高の間で迷えるのは、贅沢だ。そう言い聞かせながら、今日もどちらでもない場所でコーヒーが冷めていく。