前回の記事の続きです。

 

席について
メニュー表を開きます。

そう言えば、お昼を食べていませんでした。
檸檬ケーキもいいけど、早矢仕(ハヤシ)ライスも捨てがたい。

実は“丸善カフェ”はハヤシライスも有名でハヤシライスの名前の由来は丸善の創業者
“早矢仕 有的”にちなんだという説があるのです。

そうと決まれば
この“檸檬ケーキ”と“早矢仕ライス”がセットになった

“檸檬早矢仕セット”に決まりです。



料理がきました。

皆さん、お気づきになられましたか?

なんと早矢仕ライスの



ご飯の形が“檸檬”。
粋で遊び心があることをしてくれます。

さて、ではこの“檸檬”をどこから食べよう。等と考えているのは私ぐらいでしょうか。

さて、こんなことをしていては冷めてしまいます。肝心のお味の方は
甘くてコクがあり、とても美味しかったです。


そして、ナッツのアクセントが甘さと合っています。辛いものが苦手な私にはとてもいい味付けでした。
(結局、真ん中から食べました。)

カレーを見事完食し、店員さんが程なくして来てくれて、
「“檸檬”をお持ちしてよろしいでしょうか?」
と聞きました。

私は「お願いします。」と言い



持ってきて頂きました。
お目当ての“檸檬”です。

素敵。
下に敷いてある生クリームが波で
檸檬が舟の様。

しばらく眺めて
早速、頂きました。



何と“三層”になっています。

上段がやや酸味のある檸檬ピール入りの爽やかな檸檬ムース。
中段が甘いスポンジケーキ。
下段に生クリーム。

“舟”かと思いきや、“豪華客船”でした。
これは失礼。

さらに食べ進めていきます。
すると、
“檸檬ゼリー”が出てきました。

驚かせてくれますね。


この檸檬をくり貫いた檸檬ゼリーは
苦味がガツンときて、癖になるこれぞ“檸檬”といった味です。

その苦味の後で
下に敷き詰められた生クリームを食べれば

檸檬と生クリームの“あいだ”をどんぶらこすることはありません。

“檸檬”を食べながらゆらりゆらりと思いを巡らせた後、
無くなった苦味を名残惜しく思いながらも
心地よい気分でカフェを出たのでした。


かしこ