ハーブ教室で野草を送ってくださっている方は植物にとても詳しくて、ハーブもたくさんの種類を育てていらっしゃいます。

地元のホームセンターで苗を買ってきて育てたものをさらに挿し木や採種で増やして販売されています。ご自分で育てたものを売りたいから、という理由だそうです。

いつもあまり聞いたことのない植物について教えていただいていて、とても頼りになる素敵な方です。

その生産者さんから素敵なものをいただきました。


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無農薬の真菰筍(まこもだけ)。
イネ科の植物で株元部分に黒穂菌(くろぼきん)という有用菌が寄生して肥大したものを食べます。
この黒穂菌、熱に強く抗菌作用や浄化作用がすごいのでお風呂にいれておくとお風呂のお水を替えなくてもいいんだそうです。
またこの菌を熟成させた黒い胞子は昔お歯黒に使われ、お歯黒した歯は虫歯にならなかったのだそうです。
このマコモダケで酵素を取る方もいらっしゃるようです。


さてさて、今回頂いた真菰筍はきんぴらにしました。

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本当はもっと緑色の皮をむくのだそうですが、少し固めが好きなのと、あますところなく黒穂菌が取れるかと思いまして少し残しました。皮をむいたり刻んだりしているとレモングラスのような香りがいっぱいひろがります。

上の写真では黒穂菌のポツポツが見えます(頂いたものはほとんど真っ白でした。あまり黒い点々が多いものは味が落ちるそうです)。

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確かに筍のような食感でほのかに甘く、食べた後身体が軽く血がサラサラしてくる気がしました。

真菰筍、カリウムや食物繊維、ビタミンなどを含み、高血圧、糖尿病、アトピーや便秘などにいいとされています。
古くは万葉集にも出てくるほど日本の土地に馴染んでいる真菰筍、食用に栽培して売ってらっしゃる農家さんも増えているそうです。