2020年7月に乳がんになっている事が発覚し、9月に手術を受けたので、記録として残しておく事にする。
そもそもおかしいと思ったのは2020年になったばかりの頃だろうか。
右胸の側面に固いしこりがあるような気がした。
最初は気のせいかと思ったが、左側には同じようなものはない。
医者に行くべきだよな、多分。
でも何ともないかもしれないし。
悶々とした日が続いた。
ネットで検索したら、多くの場合は良性だと書いてある。
なら、大丈夫か。
そうこうしているうちにコロナで世間が自粛モードに突入した。
病院に行かない理由が出来た。
でも、お風呂で確認し、インターネットで症状を検索するのを繰り返す。
ある日、インターネットである情報に行き着いた。
しこりが固く、動きづらい場合は乳がんの可能性があると。
すぐに確認した。
私のしこりは、まさに固くて動かないタイプだった。
動かない事岩の如し。
マジか・・・・。
そして、お風呂でシャワーを浴びている時の事。
左側と右側のしこり付近でシャワーのあたる皮膚感覚が違う事に気づいた。
右側の方は、何となく薄い布の上からシャワーがかかってるような、そんな感覚だった。
さすがにこれは普通ではない。
やっと自分の異変を認めた。
やっと腰をあげる決心をした。
病院に行こう。
良性なら良い、悪性なら速やかに治療を受ける。
病院に行く前日、一応母にも事情を説明して、しこりの事を説明した。
さすがに言われた。
「アンタ、検査してなかったの(-.-;)」
ハイ、油断してました。
婦人科は病気の経験があったのでわりと警戒して健康診断の時には婦人科の方もみて貰ってた。
ただ、血縁者に乳がんがいなかったので、そちらはわりと油断して検査は受けていなかったのだ。
次の日、土曜日だったがいつも行く総合病院は開いていた為、病院へ駆け込んだ。
そこは乳腺外科のない病院で、最初は乳腺外科のある病院に行くよう受付ではじかれた。
診て貰うだけで良い。
そう言って診て貰える事になった。
私を担当した外科の先生は、「専門ではないのですが」と言いつつ検査して診察をしてくれた。
検査結果を待っていた私を先生が呼んだ。
「今日ご家族の方は一緒に来ていますか?」
最初にそう聞かれた。
そう言われた時に察した。おそらく悪性なんだろうと。
結果はやはり悪性の可能性が高いと言われた。
私の脳裏に5年後生存率やいつまで元気でいられるのかなどマイナスな考えが一気に駆け巡った。
すぐに系列の乳腺外科がある総合病院に紹介状を書いてくれた。
その時は知らなかったが、紹介状の宛先の先生は多くの患者さんを抱えるわりと人気者の先生だった。
外科の受付をしていた看護師さんや医療事務の方達は、私の予約をなるべく早く取ろうと紹介状の病院に連絡しまくってくれた(全然繋がらない!と言いながら最終的には予約を取り付けてくれました、大変にありがたい)
乳腺外科ではないといいつつ診てくれたあの時の外科の先生、私を心配して系列とはいえ別の病院の予約を取ってくれた看護師さん、医療事務の皆様、あの時は本当ありがとうございます。
帰りながら今後の治療費や仕事の事、いつまで元気でいられるのか考えてた。
途中、ファミレスがあったので立ち寄り、ランチ。
ご飯が喉を通らない、なんて繊細な事は起きずにしっかりお腹すきました(^-^;)
会社の上司に報告し、仲の良い同僚へ電話した。
少し落ち着いてきた。
まあ、仕方ないよね。
しこり出来ちゃったんだし。
紹介状の病院へは週明けてすぐに向かった。
2回ほど通い、精密検査の結果が出た。
紹介状の先生はとても分かりやすく説明してくれた。
浸潤性乳管がん、リンパ節転移あり
これが診断だった。
「手術は最短○月○日に可能だね」
ん?!
先生早くない?
最短日程は検査を受けた同月でした(^^;)
仕事や遺伝子検査の都合など諸々あって翌月にした。
まあ、それでも1ヶ月程度しかないけど。
紹介状で向かった病院がとても綺麗だったこと、先生が分かりやすく相談しやすそうだった事など複数の理由があり、セカンドオピニオンはせずそのままその先生に手術をお願いした。
この時2020年8月1日。
私は自分が向き合うべき病気がはっきりして少し安心した気がした。