macOSで外付けHDDが認識されなくなって復旧を試みる話 | かおりたま

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記事を書いてる日 2023/5/6

 

 

 

前書き 

 

同様のトラブル事例は数多く見かけるのに解決方法が全く見当たらないため、私の事例をしたためネットの海に置いておきます。どこかの誰かの役に立てばと思い。

 

 

環境 

 

・mac mini 2020+macOS ventura

・ratoc RAIDケース+WD 3TB HDD*2(HFS+)

 

 

 

 

HDDの調子が悪くなりました。

フォルダの一覧を開く、ファイルを開く、リネームする、ボリュームをマウントする、アンマウントする。などなど。ファイルの操作が発生する場面で調子が悪いように感じます。全ての動作が極端に時間がかかるようになりました。一つ動作で数分、あるいはタイムアップで「〜できませんでした」などとエラーを吐いて実行できず。

HDDを一台ずつシングルのケースに収めそれぞれチェックします。いずれも異常です。

 

長くMac OSを使ってるユーザーならまずディスクユーティリティ、FirstAidで検証、修復を試みるでしょう。ドライブに対する検証は正常に終わります。ボリュームに対する検証ではエラー8を吐いて修復できませんでしたとなります。物理的破壊ではなさそう。何度かFirstAidしてるうちにマウントしなくなりました。ボリューム名は見えてますがグレーアウトしててマウント操作が出来ません。焦る私。

 

 

 

 

まずそれっぽいワードを並べて検索してみますよね。googleだとリザルトが殆ど「ディスク修復、ファイル修復」ソフトの広告で埋め尽くされていてウンザリすることになります。完全無料を謳いながら一覧までは見せるけど救出はサブスクですよと。確かな性能かも疑わしいソフトに1回使えればいいソフトに$100/monthとか支払えませんよ。数は少ないながらもblog記事を見つけ参照しても結局上記ソフトへの誘導記事であったりします。ステマ蔓延。

そんなblogを読んでみてセーフモード、リカバリモード、シングルユーザモードで立ち上げろとまるで一貫性がない。機種やmacOSのバージョンによってリブート時のキーコンビは違いますし記事もスクショも古いのですよね。 そしてターミナルを立ち上げfsckや他のコマンドを試せと言うが、そもそもディスクユーティリティはそれらを立ち上げてるだけなのでターミナルでコマンドラインと格闘しても何も変わるわけがありません。だいたい起動ディスクでないなら通常モード時のターミナルからsudoでいいよね?

 

 

 

 

気づきました。修復を謳うソフト(の体験版)達はいずれも簡単にボリュームの中のファイル一覧を見せてくれます。一瞬で。プログレスバーをそれっぽく配置してインスペクトしてる風に見せてますがそもそもここは最初から見えてるのでは?壊れていないのでは?FATファイルアロケーションテーブル的な物理的ディスク或いはボリュームの冒頭に配置される何かが整合性取れてないとかそういうことではないかと。※フォーマットとしてのMS−DOSのFAT形式じゃなく仕組みを表す言葉としてのFATね。

今macOSのファイルシステムはAPFSがデフォルトです。ディスク上でファイルを管理する仕組みは融通が効き堅牢性が増し進化していますが、同時に厳格さも増してるのではないかと。「マウントが出来ない」じゃなく「マウントさせない」エラーを抱えた異物を起動してるOS にぶら下げたく無いのではないかと。

 

 

 

 

 

ここで思いつきました。古いMac(APFS導入前のシステム)に繋げたら読めるのでは無いかと。この思いつきは大正解でした。2015のMacBook proとYosemiteを押入れから引っ張り出し、ディスクを接続します。ボリュームはマウントされません。ディスクユーティリティで見るとグレーアウトしたボリューム名は見えます。マウント操作します。「なんか問題あるけどマウントはするからさっさとバックアップしてね」的なダイアログを吐いてデスクトップにマウントされました🙌もう一台のHDDを繋げテラサイズのコピー開始です。

 

 

 

 

 

後書き 

 

この方法ではAPFSデバイスはぶら下げられません。不調のドライブ&救出受け入れドライブもHFS+に限ります。

他の環境で再現できるか保証しかねます。

 

クソみたいなgoogle検索結果に惑わされ踊らされるふざけた状況は嘆かわしい事です。困っているMacユーザーの解決の一助になりますように。