「亡くなっていく人の顔を見ていると、なんともかける声がない」と人は言います。
それは、亡くなっていく人のことを、可哀そうだと思って見ているからではないですか。
人は2つにしか分かれないのです。
先に行く人と、後から行く人しかないのです。
先に行くか、後から行くかのちがいでしか、ないのです。
胃の病が進行し、食事が食べられなくなったあいつをなんとかしろと言われ
胃に直接栄養を取りこむ手術をし、一旦それをすると、
医者は死ぬまでそれをし続けることになる。外せば殺人罪に問われるから。
医療の進歩で、人は口から食事を楽しむという本来の姿でなくとも
生きることができるようになったし、望むようにもなった。
それは、「生きているとは、死なないということ」という見方だけで人生を見ているのであり、
「生きているとは、死なないこと」、それだけですか。