結局、母は最後までごはんをつくらず、
今夜も私でした。
ネギ、たまご、かまぼこ、にんじん、たまねぎ、レタス入りの
バター醤油チャーハン。
サラダ、寿かまぼこ、お味噌汁。
世界の辺境の地に嫁いだ日本人のテレビみながら。
私もブラジルの山奥で、川で洗濯して暮らした、とか、
猛暑のくせにお風呂もないから、川で水浴びして しのいだ、とか、
家がないから木にハンモックぶらさげて寝るしかなくて、
蚊に50か所以上もかまれながら寝た、とか、
ボリビアで雨漏りする長距離バスに乗り、うとうと している間に
金品すべてもぎ取られた、とか、
なんだか、思い出すのは、そういうことばっかりで。
嫁ぐ、とは、そういうことだと思います。見ていて同情です。
でも、どれだけ住みやすい先進国にもどっても 心が寂しいのであれば、
これだけ生活水準はひどくても、心を開ける人と一緒にいるほうがいい、
べつに日本でキャリアウーマンにならなくとも、毎日、愛する人たちのために
川に洗濯とか魚つり でも、べつにいいよ。 幸せになれるなら。
とは、当時、私もすごく思っていたわけで。
結局、彼女たちのようにはなりませんでしたが、お気もちはよくわかります。
そこに嫁いだことに、後悔はまったくない、という気もち。
今度から、私が正式に料理係になってしまいました。
夜働く日以外は、私がつくると。
大阪屋ショップのカード、譲渡されてしもたし・・。