ある県内大手企業で勤めるおじさんが、
「うちの娘がね、困ったことに、南米に行きたいといいだしてね、
ほんと、困りますよ、あはは」
と上司らしき人と話しているのを横で聞いていた。
「へえ、すごいじゃないか、南米」
「ええ、どこでもいいみたいで南米なら。困りますって親としては・・」
娘が南米に行くごときで ろうばい している親が
どうしてこんな企業でエラい顔して働いているのか。
「ああ、私、ブラジルを拠点に南米を1年間放浪してきましたよ」
といろいろ経験談をお伝えして
親ごころを安心させてあげようかと思ったものの、
なんだか今の自分があわれなためか、そんなことができずに
その場をそっと去りました。
ああ、親切に教えてさしあげていれば、
たぶん、南米女ってこの辺にいないから情報網として貴重がられて
もしかしたら、お仕事だっていただけたかもしれないのに笑
そんなことどうでもいいくらい、なんだかあの場の私は自分であわれだった。
ボリビアの山奥では、こんなふうに、
人が葬られています。
こんな写真、自分で撮って持ってるの、
私くらいしかいないんでない?ってくらいある意味貴重な1枚。