自分には関係ない、歴史にはあまり興味ない。そんな人こそ行くべき知覧特攻平和会館。特攻隊の全員の写真やら遺書が生々しく陳列されています。知覧の特攻隊は太平洋戦争の終戦間際に作られた、負けそうな日本軍のあがきのための軍隊です。つまり、生還することは考えられていない、自爆のための軍隊なのです。だからあんなにたくさんの家族に向けた遺書があるのです。みんな数時間後には死ぬことを知っているのです。それなのに、日本のために死ねて幸せ、病気で死ぬのは男の恥、と若干ハタチの青年が綴っている。特攻隊は優秀じゃなきゃ入れない、空を夢みるパイロットみたいなところだったそうです。彼らは愛国心あおった日本に仕組まれた純粋な子羊だった。言い方悪いがそうですよね?30分滞在するつもりが2時間くらいぐるぐるしてしまった。意外に若者多く、何回も同じビデオ見ている人もいた。そんな空間です。すごい設備投資がなされています。必見だし、後世に伝えるためにこれは建設されたのです。戦争は二度と繰り返してはいけない、正直、戦争
なんて人ごとでした。しかし、彼らの家族は今でも引きずり彼らの死を忘れることできずに生きているのです。やっぱり。宿のおばあちゃん81歳、被害者でした。おばあちゃんは女学校の生徒だったから、帰ってこないとわかっている彼らの応援に行き、その通りになってしまった苦しみを今も乗り越えているのです。今60代の人ならこの話がわかる、まさに今の日本を背負う大臣たち、生かされていることの意味をぜひ対外国との関係に反映させてほしい、とゲストブックに書いてありました。私は素人、えらそうなことは言えないため、こういう表記に留めざるを得ません。