
娘は 生まれながらに心臓に穴があいていて、
体の成長が遅かった。
髪の毛も薄く とても小さい子だった。
幼稚園に入園した時 、一人だけ ちょいハゲのヒヨコのキャラクターが紛れている そんな感じだった。
娘は 年少 年中 年長と クラス替えのたびに
組のボス(女番長的な子)と仲良くなった。
子供社会にもトラブルはある。
親が出ていかなくてはならないことも 度々あった。
娘に事情をきくと
「 〇〇ちゃんは 私を大切にしてくれる いい人なんだよ」
と言った。
その言葉から きっと ボスは いじめっ子から弱々しい子分を守ってくれているのだろうと うかがい知れた。
胸が痛んだけど、
どうすればいいか わからなかった。
子供社会の実情を 完全に把握できているわけでもない。
幼稚園児の娘に対して
自分を守りつつ 今後のトラブル防止するには
どう言いきかせれば いいのだろう?
「自分でどうしたらいいか 考えようね~」
本人に丸投げである…
小学生になって 心臓の穴は自然とふさがった。
でも 成長期に止まった分は取り戻せなかったようだ。
母親の私は 身長167㎝の長身だが、
娘は150ちょっとの おチビさんだ。
遺伝子に関係なく
親が頼りないと 子供はしっかりする。
国公立大学の医学部にストレートで合格して
今や 医大生である。
幼稚園の頃の話など 何も覚えていないようだが、
潜在意識の中には 残っているのかもしれない。
将来は 医師免許と臨床心理の資格を取って、
外側と内側の両方から守ってあげられる 小児科のお医者さんを目指すという。
この子は 未来の子供を救える!
社会に貢献できる!
同じ血を受け継ぐとは思えない高尚さに、
もし 娘と二人でタイタニック号に乗っていて 一人しか助からないとしたら 私は迷わず喜んで自ら海に沈もうと思う (笑)
これは 母親なら みな同じかな
賢い親から 賢い子が生まれるとは限らない。
お付き合いいただいて ありがとうございました。