私には 娘がいる。



安産でしたが…
生まれながらに 心臓に穴があいていた。


お医者さん曰く
「成長とともに ふさがることもあるので、もし大きくなっても開いたままなら 手術しましょう」
と言われた。


その時、なぜか  不安に感じることはなかった。

自然とふさがってくれる!そんな気がしたから




心臓の機能が悪いと 呼吸がキツいらしく、
その負担からか、よく飲み よく食べる子だったにもかかわらず

大きくは なれなかった。



髪の毛もなかなか生えず、
成長が遅い とっても小さい赤ちゃんだった。


子猫がやたら大きく見えるー



小さいので 体力をつけた方が良いのでは  と思い、
ベビースイミングに連れて行ったことがあった。

他の赤ちゃん達は 腕に浮き輪をつけてプカプカ楽しそうに浮かんでいだけれど、
ウチの子は 軽すぎて 下で足をおさえてやらないとひっくり返ってしまい 
ちゃんと浮くことさえ出来なかった。

水圧に負けてしまう





ある日 私は思った。
子犬でさえ 教えれば お手や待て ができる。
人間の赤ちゃんが 言葉を理解できないわけがない。

単なる思いつきに過ぎなかったが、
とりあえず 手を出す前に
「どうしたら できるかな?」
って チャレンジさせてみた。
 

哺乳瓶を自分でささえて飲むベビーになっていた。


周りのママさん達は それはそれは手をかけて わが子に愛情を注ぐことが美学とされていた。

私の行為に きっと呆れていたと思う。




娘は運動はニガテだったけれど、
座ってできる事には強く 細かい作業も完成するまであきらめない
しぶといタイプ。




幼稚園に入園した。

同じ年の子は みんな完全に子供に見える中、
体の成長が遅い娘は  一人だけ ちょいハゲの小さいヒヨコのキャラクターが混じってる  そんな感じだった。


それでも 私は 相変わらず 心配してはいなかった。

今思えば なぜ? と不思議だが、
五体満足で 命にかかわる病気でもない

かわいそうと思ったことは一度もない。



なんとかなるさ~   
女の勘でしかなかった。



幼稚園で娘は自らを守るすべを発揮する。
小さいながらに さくを練る頭をもっていたようだ。
 


女の勘は意外と当たる。
そして 人生何が功を奏するかわからない。



功を奏していく娘の話は 次回へ続きます。







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