幼少の頃から、兄弟全員きがついていたけど、

当時は毒親なんて言葉は無かった。

 

なので当時の感覚で言うと、

「お母さんの言うことを聞けば間違いない」

「お母さんの言うとおりにしなさい」

これが、当たり前で大人になりました。

 

なので、私は初めて1人で肌着を買いに行ったとき、

色やデザインを自分で決められなかったんです。

なので、母に電話して聞いたら、母は呆れて

「自分が着る物なんだから自分で決めなさい!」

と言いました。

 

弟も妹も親の制止を振り切って家を出て行った。

私だけが残った。残ったと言っても近くに居る状態。

家を出て行った弟と妹はそれぞれ大変さもあるだろうけど、

幸せにやっている。

 

だけど、私は2回とも結婚を失敗したし、

「お母さんが言うとおりになった、お母さんの言うことをきかないからだ。

お母さんが言ったとおりにしたらこんなことにならなかった」

といつも言う。

 

私は、私が失敗したとき、どうにかして立ち直ったり、

立て直してきたけど。「お母さんの言うとおりに」が抜けない。

それは裏を返せばお母さんのせいに出来るという保険になる。

でもお母さんのせいにしたことは一度も無い。

 

私は母の再婚で、継父のおかげで高校まで出ることは出来たけれど、

差別され、決してとても幸せな子供時代だったとは思っていない。

母に何度か救いの手を求めて懇願の目を向けたが知らん顔をした。

自分が庇えばもっと酷い目にあうだろうから、だそうだ。

 

なので、私はいつも色んなことが中途半端になる。

いつも気持ちが宙に浮いて、足下が不安定な気持ちになる。

 

今回初めて、親の制止を振り切って、娘の手を取って飛び出した。

正直言って、とんでもない失敗だったと思っている。

でもそれは、あーお母さんの言ったとおりになっちゃった、とは今回は思っていない。

母の言うとおりダメになったに違いは無いんだけど。

ヤケクソになってしまった犠牲やしわよせが娘にいってしまったのではないかと感じている。

 

抽象的過ぎて何が言いたいか分からないと思われるでしょうが、

結論から言うと、自宅に帰りたいと思っている。

それには協議が必要で、元夫の同意が必要になる。

元夫は私が不倫して出て行ったと思い込んでいるし、

正直、娘は今の彼氏に懐いてはいる。

 

でも、連れ子だった私の直感が赤信号を灯している。

 

ふと感じる娘への目線、声かけ、どことなく冷たさを覚える。

その時に一瞬見せる娘の萎縮した表情、私はこの表情を知っている。

結婚も育児もしたことがないのだから、

最初からいきなり上手に父親が出来るわけでは無いだろうけど、

たった1人の私の愛娘が、自分と同じように継父の顔色を見ながら、

縮こまって成長していくことが、果たして幸せだろうか。

 

やっときちんと離婚は果たした。

次は本当にこのままアパートで暮らしていくのか、

自宅に戻るための努力と交渉をするのか。

 

そしてそれが落ち着く頃には、仕事を始めないといけない。

どこに腰を据えるかさえ決まれば、仕事はある程度目星はつけてある。

(採用されるかどうかは全くの別問題)

 

そこまで考えると、初めて、あー自分ってこうなりたかったんだって、

納得したような気がした。

 

もう母親と仲良く話したり出かけたりすることはないのだろうか。

あれ以来私の連絡は一切無視されている。

妹が現状の仲介はしてくれているけど、

自分の思い通りにならない娘が許せないのだろうなと思う。

不倫して出て行った娘が汚いとも思っているのかもしれない。

 

私は不倫がしたかったワケでは無い。

どんなに悩んでも苦しんでも、元夫に別居ではなく離婚をと持ちかけても、

(夫のことは今でも生涯で一番愛していたと思える)

自分が離婚で収支にどんな得があるかの計算を始めて話にならない。

モラハラマネハラで借金まみれになった私は自分で身動きがとれない。

そんな時に、突然娘と一緒に必要最低限の物だけもって出おいで、受け止める!

と言われたら??

 

今なら言える。今なら分かる。「やめとけ」と。

ただ、それがあって出て行ってなければ、ずるずると話は引き延ばされ、

まだ離婚しておらず、家で落ち込んでどうすれば良いか分からなくなっていただろう。

良い方にも悪い方にも凄い勢いで突き進んでしまったからこそ、

今度は納得のいく結末に向けて、ひとつずつ片付けていかないといけない。

 

昨日友達のご主人が遅い時間にも関わらず丁寧に話を聞いてくれ、

そして自分が決して口にしてこなかった内面を表に引き出してきた。

言葉にされて初めて、やっぱり自分はそうなのだ、そう思っていたのだと思い知ったり、

自分が何を目指してどこを目指して着地したいのかハッキリ分かった。

 

それがきっと難しいのは分かっているけど、

元夫にとって悪い話ではないし、私はきっと大変な思いをしていくだろう。

でも、娘にとって何が幸せかを考えたら、もうそれしか答えが無い。

 

またいつか結末にいきついたら、報告できればいなと思う。