ネタバレですよ。 ※攻略でゎ…ナィ。∑d(・ω・*)
※プロローグはココをクリッキュ♪ (アメンバー限定)
登校2日目の朝。
(えっと、確か私の席はここだよね…?)
私は緊張しながら自分の席に着いた。
榊 「香織ちゃん、おはよ!」
香織 「お、おはよ…榊君だっけ?」
榊 「おっ、名前覚えてくれたんだ!うれしいな~」
(とりあえず…私はここでやっていくしかないみたいだし、
少しずつ慣れていかないとね!)
吾妻 「おはよー」
龍海 「…………」
香織 「お、おはよう!えっと…吾妻君と龍海君だよね?」
龍海 「…けっ」
香織 「…っ!」
( ”…けっ” ってなに!?)
吾妻 「あ、香織! オレのことは ” 佑 ” でいいよ!」
(え…いきなり呼び捨て!?)
香織 「うん、…佑君」
(これが男子校のノリなのかな…?)
(いきなり呼び捨てにするのはさすがに抵抗あるなぁ)
佑君に気を取られていると、隣の席のイスをズズーッと引く音がした。
香織 「あ…藤堂君?」
藤堂 「…なに?」
(やっぱり、ちょっと怖いっていうか、とっつきにくいかも…)
香織 「あ、なんにもないけど…おはよう」
藤堂 「…ああ」
(昨日、席にほとんどいなかったよね…。どこ行ってたんだろ…)
香織 「と、隣の席同士、これからよろしくね!」
藤堂 「……………」
(えっ、無視…!?)
吾妻 「香織、気にするな。零ちゃんはいつもあんな感じだから」
香織 「そうなんだ…」
(藤堂君って、少し苦手なタイプだな…)
キーンコーンカーンコーン
すぐに朝のHR開始を知らせるチャイムが鳴った。
冴島 「お前ら、席着け」
龍海 「げっ、いっつも適当なくせに、
何で今日はチャイムと同時なんだよ」
冴島 「うるせーな。人がきちっとしてんのに、文句言うな。 …薄井」
香織 「あ、はいっ」
冴島 「現代文の教科書だが、
取り寄せるのに時間がかかってて、届くのは来週だそうだ」
香織 「来週? そうですか、仕方ないですね」
冴島 「ああ、それまで…藤堂、お前が見せてやれ」
藤堂 「…俺が?」
(うわ、イヤそう…)
冴島 「ああ。だから今週いっぱい、
現代文の授業はサボるなよ。…いいな?」
藤堂 「…眠くなかったら」
冴島 「おい。絶対に、だ。 わかったな?」
藤堂 「…………」
冴島 「…ったく、しょうがねぇな。今日の欠席は…」
(あっ、今日って1時間目から現代文じゃない!)
(うわ、やだなぁ…藤堂君、本当に教科書見せてくれるのかな?)
冴島 「…よし、朝のHRは以上だ」
頭をかきながら出て行く冴島先生と入れ替わりに、
すぐに現代文の先生が入ってきた。
(授業が始まっちゃう。どうしようかな…)
選択 : 勝手に机をくっつける
(先生がああ言ってくれてるんだから、いいよね?)
私は机を…藤堂君の机に恐る恐るくっつけた。
藤堂 「…………」
すると、なにも言ってくれなかったけど、
藤堂君が2つの机の真ん中に教科書を置いてくれる。
香織 「藤堂君、ありがとう」
藤堂 「ああ」
(…よかった)
教師 「この表現は著者の…」
(なんだか藤堂君との距離が近くて緊張する…。落ち着かないなぁ)
藤堂 「スースー…」
(…ん?藤堂君、寝ちゃってる…?)
そっと隣を見ると、藤堂君は机の上に腕を投げ出して眠っていた。
(わぁ、怖い怖いと思ってたけど…
こうして見ると、寝顔はかわいいかも)
香織 「…………」
(綺麗な顔してるなぁ…、髪もサラサラだ…)
いつの間にか先生の声も耳に入らなくなっていて、
私は藤堂君の寝顔をチラリチラリと遠慮がちに見つめていた。
(あれ? 胸元から何か見える…)
大きく開かれたシャツの胸元から、なにか黒いものがのぞいて
いるような気がして、私は気づかれないようにそうっと覗き込んだ。
香織 「…っ!?」
(なにあれ!?もしかして…タトゥーとかっていうヤツ?)
(なんか黒い模様が入ってる…や、やっぱり怖い…)
私はどうしてだか、がっかりしてしまった。
教師 「では、今日の授業はここまで」
先生が教室から出て行くと、
私は教科書を藤堂君の机にそっと返して、自分の机を元に戻した。
キーンコーンカーンコーン
お弁当も食べ終わって、次の5時間目の授業は日本史だった。
(なんだかポツポツと席が空いてるけど…)
龍海君や佑君の姿が見当たらない…。
香織 「…あれ?」
(藤堂君も…もう授業が始まるのに、どこ行くんだろう。
教室、出ていっちゃった…)
香織 「…………」
(そう言えば、先生も ” 現代文はサボるなよ ” って言ってたけど…
じゃあ、他の授業はどうなの? …気になるなぁ。
ちょっとだけ、追いかけてみよう…かな?)
まだ日本史の先生が来ないのをいい事に、そっと教室を抜け出した。
(…あっ、いた! …あれ?)
藤堂君は階段の前で、教頭先生につかまっていた。
教頭 「今から授業だというのに、どこへ行くつもりですか?」
藤堂 「…ちょっと」
教頭 「ちょっと? 早く教室に戻りなさい!」
藤堂 「ああ」
教頭 「…キミ! 教室はそっちじゃありませんよ…あ、ちょっと!」
(あぁ、藤堂君行っちゃった…どこまでも、マイペースな人だなぁ)
香織 「!?」
(ヤバイ、今…教頭先生と目が合っちゃった!)
教頭先生の目は鋭く私をとらえていて、
思わず足がすくみそうになってしまう。
教頭 「キミは確か…薄井さんですよね? キミまで
あんな不良に影響されて授業をサボるつもりですか?」
香織 「す、すみません! すぐに教室に戻りますっ」
私はペコリと頭を下げると、逃げるように教室に駆け込んだ。
(あんな不良、か…
教頭先生、藤堂君のことをあまりよく思ってないみたい…)
香織 「はぁ、びっくりした…」
恐る恐る教室を見渡すと、
まだざわついていて教壇には誰も立っていない。
(日本史の先生はまだみたいね…よかった!)
吾妻 「あれ? 薄井。どこ行ってたんだよ」
香織 「えっ…佑君!」
パッと振り向くと、私の後ろから佑君が教室に入ってきた。
吾妻 「もうチャイム鳴ってるぞ。
転入したばっかなのに、しょうがないヤツだなぁ…」
香織 「え…」
佑君は呆れたように私の肩をポンポンと叩くと、
自分の席からカバンを取り、さっさと教室を出て行こうとする。
香織 「ゆ、佑君はどこ行くの…?」
吾妻 「オレ? もう帰るんだ。
お前はしっかりと授業を受けろよ。じゃあな!」
香織 「え、ちょっと…」
(…ほ、ホントに帰っちゃった。 自由な学校だなぁ…)
(…藤堂君もあのまま帰っちゃったのかな?)
(やっと終わったぁ、なんか1日がすっごく長く感じる…はぁ)
ため息をつきながら靴を履き替えて外にでると---
男子1 「香織ちゃ~ん、バイバーイ!」
(!? だ、だれ??)
振り返ると、見かけたことのない何人かの男子生徒が、
下駄箱から私に手を振っている。
(…よ、よくわかんないけど、無視はできないよね…)
そう思った私は、ペコっと頭を少し下げた。
男子2 「カワイイ~」
男子3 「薄井ちゃん、俺と付き合おうぜ~」
男子4 「学校に女の子って…やっぱいいなぁ」
(か、からかわれてるのかな? …男子校に女一人ってだけで
こんな扱い…どうすればいいか、よくわかんないよ…)
戸惑った私は、もう一度だけ頭を下げて学校を出た。
香織 「ふぅ…」
あわただしく2日目を終えて、寮に帰ってきた。
(やっぱり、自分の部屋は落ち着くなぁ。なんていっても、
ずっと学校にいる間は男子に囲まれてるんだもんね…疲れるよ)
?? 「…い、……けよ」
?? 「…なんだとー!」
香織 「…はぁ」
(さっきまで静かだったから忘れてた…ここも男子ばっかりだった)
(しかも、なんか揉めてるっぽい)
香織 「どうしたんだろう…」
私は重い腰をあげて、廊下の様子を見に行くことにした。
香織 「ねぇ、どうし…」
龍海 「うるせぇ!
俺の部屋なんだから、どう使おうが勝手だろうが!!」
藤堂 「うるさいのはお前の方だろ。 少し静かにしろ」
龍海 「音楽ってもんはなぁ、豪快に聴くんだよ!
昼寝ばっかりしてるお前にはわかんねぇだろうけどなっ」
(…ケンカだ。どうしよう!?)
選択 : 仲裁に入る
香織 「ちょっと、2人ともやめなよ!」
龍海 「うるせぇ、女は黙ってろ!」
香織 「…っ!」
(女、女って…)
香織 「ちょ、ちょっと…」
藤堂 「うるさいのは龍海だろ。 …あんたは部屋に戻れ」
香織 「と、藤堂君…」
龍海 「カッコつけてんじゃねーよ!」
藤堂 「…なぁ、あんた」
香織 「…っ、私!?」
いきなり藤堂君に話しかけられて、
思わず肩をびくっと揺らしてしまった。
藤堂 「部屋、うるさくなかったか? こいつのせいで」
龍海 「なんだと!?」
香織 「う、うるさかった!」
(本当は…ケンカの声がうるさかったんだけど。…ま、いっか)
藤堂君に初めて話し掛けられた事が嬉しくって、つい頷いてしまった。
藤堂 「自分勝手なことするな。
ここはお前だけの家じゃねぇんだ。いい加減、静かにしろ」
藤堂君はそれだけ言うと、さっさと部屋に戻っていってしまった。
龍海 「…くそっ! だから、あいつは嫌いなんだよ!」
(…龍海君、もしかして藤堂君のことが気に入らないのかな?
確かに、ストレートな龍海君とマイペースな藤堂君じゃ…正反対だよね)
香織 「ふぅ…」
(男の子同士のケンカなんて初めて見ちゃった…)
香織 「まだ心臓がバクバクいってるよ。
…藤堂君もあんな風にケンカするんだなぁ。
もっと静かな人なのかなって思ってたけど。
これから、一体どうなるんだろ…」
(とうとう、ほぼ男子校生活が本当に始まっちゃった…)
私の胸の中は不安がいっぱい渦巻いていて、
これからの生活なんて…今の時点では少しも想像できなかった。
==メール==
早く教科書来るといいな。 藤堂
==WEB==
……とにかく、俺はやかましいのが苦手なんだ。