しばらくぶりの日記ブログになります。
9月〜10月…少し動きが出てきたがん細胞と少しでもうまく共存できるよう望みながら、通常通りの通院生活(緩やかな化学療法とハイパーサーミア)、週1の気功療法、そして残された時間が少しでも有意義なものとなるように行動を…と生きる日々をおくっておりました…
そんな中…きのう…30数年の時を超えた感慨深い時間を過ごすことに…
小学生時代から大学入学当初までお世話になった恩師。私の人生を音楽の道へと導くきっかけとなった先生です。
たまたま所用で先生のお宅の近所に行ったので、会えないかもしれないけれどふらっと寄ってみることにしました。
私の母よりは少しお若いと思うけれどご高齢のはず…今はもうレッスンされてないのかな?お家はそのままあるのかな?とドキドキしながら昔の記憶を辿って歩きました。
「あっ!あった!教室の看板かかってる!今もレッスンされているんだ!」と驚きながらチャイムを鳴らしてみました…シ〜ン💦
誰もいない…?そのまま帰りかけたのですが、私もいつまで今のように動ける状態がわからないし、先生だってご高齢だし…もう会うことはないかもしれない……とりあえず電話してみよう!と。
携帯番号はわからないので家デンにかけました。
すると若い声の方が出たんです!
お留守を預かってるどなたかが出たと思い、「昔こちらの先生にピアノを教えていただいた◯◯◯です」と名乗ったら、なんと電話に出られた若い声の方は先生ご自身でした!
「わ〜!○○○ちゃん!覚えてるにきまってるじゃないの〜!嬉しいわ!入ってきて〜!」と。
30数年ぶりに先生のお宅のレッスン室へ…
自分が中学高校の時、音大目指してビシバシとレッスンしていたハードな思い出のレッスン室とグランドピアノ…
2台のグランドピアノが置かれていて、1台はとても貴重なピアノで当時は仕上がった曲しかそちらのピアノでは弾かせてもらえませんでした。
「久しぶりに好きに弾いてよ!ピアノもきっと喜ぶわよ!」と言ってくださいました。
30数年前に弾いたピアノを今の自分がまた弾いている…ものすごく深い感情が湧いてきてうっすら涙がでてきました…
とても丁寧に調律と整備をされていて素晴らしい状態を保たれているピアノでした。
鍵盤に触れた瞬間…当時にタイムスリップした感覚になりました…
とても繊細で澄んだ音がする素敵なピアノ…
譜面台に先生がたまたま置いてあった楽譜
「バッハフランス組曲」から第5番のアルマンドを弾いてみました…
一瞬自分が中学生に戻ったような不思議な感覚がしました。
(動画はお借りしました)
先生は年齢を感じさせない、当時と同じようにキラキラした目でいっぱいお話ししてくださいました。
「○○○ちゃん!」と当時のように何度も呼んで下さって、先生がいっぱい愛情を注いで教えて下さった当時の記憶が蘇って来ました。
帰り際に「ウィーンの思い出よね!」と言ってクリムトのコースターをお土産に下さいました
何だか心がとなったので、久しぶりに日記として残しておくことにしました。
拙い日記ブログをお読みくださりありがとうございました
体調の方は…腹部内再発部位に動きが出ているのを自分でも何となく感じてきているような…
上手く付き合いながら少しでも良い時間が過ごせることを願うばかりです…