【朗読演劇会『ゴドーを待ちながら』】

自立を軸に私を生ききる英語コーチ 中条香です。

 

隔月実施している朗読演劇会。

今月はサミュエル・ベケットの「ゴドーを待ちながら」を読みます。

戦後の不条理演劇(一つのジャンル)の最高峰と言われています。

一言で言ってしまうと、

不条理演劇とはストーリー性がなく、発言とか場面のつながりがない演劇のことです。

登場人物はゴドーを待っているんだけど、

最後までゴドーは来ないし、一体ゴドーが誰なのかも誰も知らないという設定の中、

進んでいきます。

もしかしたら、そもそもゴドーが存在していないのかもしれない。それさえも謎のままです。

作者ベケットはゴドーが誰なのかを知っていたら作品の中に書いていたと思うと述べています。

舞台上にあるのは、

漠然とした期待感だけ。

ゴドーが来るのをなんとなく待っている状態がずっと続きます。

いつまで待つのか?何のために待つのか?ゴドーとは誰なのか?

登場人物は能動的に行動を起こすことはありません。

ゴドーが来ることでなにかが変わるのではないかと期待をしつつ、

自分ではどうにもできないから、ただひたすら待つといった

時間、空間が流れていきます。

私が舞台を見たのは、

柄本明さん主演で、20年前になります。

2時間少しでしたが、

不思議な感覚が残りました。

退屈とは違います。ただ呆然としてしまい、

一体舞台上では何が起こっていたのか分からない感じでした。

「待つ」って何なのか?

行動するから結果が生まれる

これは間違いない事実。

一方、

自分の力ではどうにもならない無力感を感じる時は、

ただ待つことにより生まれる救いもある。

そんなことを思った気がします。

あれから時は流れ、

混沌した正解のない今をどう生きるか。

読み返すことで、

新たな思いを呼び起こしてくれそうな予感がします。

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日時:2023年9月24日(日) 20時〜

場所:ZOOM

参加費:1000円(税込み)

持参するもの:「ゴドーを待ちながら(白水社)」

 

お申し込みはこちらから↓

https://forms.gle/mZs3A3HBUnPRPdbs9

 

 

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