大学病院の乳腺外科の先生は、出来る限りの検査を年内に受けて年明けに治療方針を決めましょう、と。初めて受診したのにもう針生検の準備。局所麻酔して、あの針を刺す。いつも仕事で介助してたからどれだけ痛いかわかる。バネを引く音。ああ、何で私はここにいるんだろう。左だけじゃなくって右にもがんが潜んでいたなんて。涙が出る。介助についてくれた主任看護師さんが優しく背中をさすってくださった。骨シンチ、CT、腫瘍マーカーなどの採血の予約を取って帰路についた。がんなんだ。サブタイプは何だろう。手術かぁ。全部取れるかな。

この時までは簡単に考えていた。