福島県いわき市に向かった理由② | かおりん☆にゃにゃにゃ

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化け猫と呼ばれるママニャ(かおりん)授羽(じゅう)、夢羽(むぅわ)の、ほのぼの猫日記。堂本光一さんを尊敬するあまりの独り言あり。圭吾くんは虹の橋を渡りました。

震災直後から「炊き出しに行くぞ」と、浩太郎丸のオーナーから号令が掛かったものの、はて。
何をどうすれば良いのか。

災害ボランティアが立ち上がるのを待ち、テレビにかじりついて情報を集める。
あまりにも広域に渡る被災地。どこに行くべきかさえ分からない。
とにかくメディアとネットを頼りに、問い合わせを続けていた。

そこで目に入った子どもたちのFAX。
「いわき市では、プールの水を飲んでます」
「テレビにいっぱい映る地域は、食べ物がいっぱいあって羨ましいです」
「いわき市を見捨てないでください」

テレビカメラが入れる地域にしか入れない。必然的に救援出来る場所も限られ、
まさにそこに行こうとしていた矢先のFAXによる現実。

何とかFAXを書いた子どもたちが居る場所を知りたかったが、そこまでは分からなかった。
幸い、立ち上がったばかりの、いわき市ボランティアセンターと連絡が取れた。
報道やHPでは、県内だけでボランティアを募集となっていたが、
あの子どもたちの所に行かなくては。
ダメ元で問い合わせると、こと細かで行き届いた明確な切望を聞くことが出来た。
何もかもこちらで用意出来るのであれば、是非来ていただきたいとのこと。

260名の避難者と地域の方々へ向けて、まずは食料計算。飲食業だから、仕入れルートは確保出来る。
しかし、付随事項が難航続き。
トラックが無い。お店の分では到底足りない、鍋・釜・ガスコンロetc。
それぞれレンタル業者に問い合わせても、全て出払っているという。
水が出ない所に行くのに、水が売っていない。ポリタンクも売っていない。
なにかにつけて、今回の被害の大きさが壁となる。
今すぐにでも駆け付けたいのに、支援する側の準備がままならない。

そうこうしているうちに、徐々に徐々に輪が広がった。
何が必要か明確になるにつれ、人と人とが繋がっていった。
これまでの人付き合いが見事に実を結び、一つ一つ形になった。
商店街や常連さんなど、個人個人の気持ちも繋がり、
「今本当に必要な物は何ですか?」
「どうせ行くなら、出来る限りの物を持って行きたい。遠慮せずに言ってください!!」
そうして聞き出した物資は集まった。後は直接届けるばかりだ。

阪神淡路大震災を経験した方々が言っていた。政府や赤十字が動く前の繋ぎ支援が大事だと。

皆さん、温かいご飯たべられたかな(^^)

オーナーさん、営業さん、店長さん、3泊4日どうかお元気で。

PS*出発前に、何と!
「店長さん達が行く、いわき市の四倉高校出身なんです」
という方が、祖師谷大蔵『浩太郎丸』でお食事されていました。
縁って不思議ですね好