幻のラブレターズ
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ゲンジツノキミ

ゲンジツノキミ 2022.08.09

 

きみは美しく透き通った
あの深い海の中で
輝く星の光のようだったのに

透き通っていたきみのカラダが
どんどん不透明になっていって
きみはどんどんゲンジツノキミになっていく

透き通っていた深海魚の歌声は
どんどん浜辺の騒ぎに呑まれてしまって
きみはどんどんゲンジツノキミになっていく



もう聴こえないね
もう見えないね
もう居なくなってしまうね



ぼくの愛した深海魚
ぼくの愛した美しい歌声
ぼくの愛した海の輝き



シンデシマウ
シンデシマウ
シンデシマウ



ぼくの愛した見えない世界の
透き通るように儚く美しかった
タマシイノキミ





確かに。

小さな少年は、その稀有な才能のために、凡には馴染めず、群れから外れてひとり孤独な時の中、どんどん磨かれていく星の光が眩しさを増していった。

誰も見ていない所で常に努力を積み上げてきた少年を神様はちゃんと見ていて、いつしかその努力は報われて、星の輝きは世を照らす希望の光となり、少年は認められて、名を知られ、尊敬される大人になった。きみの周りには多くの人が集まり、きみは大切な人を見つけて、きみは人から大切にされて、きっときみは幸せになったのだろう。

けれども、夜空に輝く星は昼間は見えない。月明かりは闇夜を照らす。きみは世界を照らす太陽になろうとしているのか、夜に隠れて静かに涙を流す場所を探していた人々の悲しみは行き場を失い、きみのそばで皆と同じようには笑えないぼくの居場所も失われてしまった。

きみが考える社会性とは、孤独な少年が仲間を見つけて皆と仲良くするすべを身につけて、皆で楽しく自分が笑えるようになる事をそう呼んでいるのだろうか?

ぼくは、社会性とは社会的成功を手に入れる事が目的ではなく、そのための社交的な縁を繋ぐための楽しみに耽る事でもなく、人は魂を磨くため、自らの信じる社会的正義のために働く志を見失わずに生きる事なのではないのかと信じて生きてきた。


きみはきみの周りに寄ってくる人垣のなかで、馴れ合いの内に裸の王様にはならないで欲しいとぼくは願う。

まさか、きみが結んだ縁も、きみの大切な人を本当にきみが純粋に愛しているからというだけではなく、社会的成功のために付録を使えるからという目的など微塵もなかったと、そう信じていたい。





一度だけ言う。





社会的名声に溺れ、社交的快楽に溺れ、社会的正義を見失ったら、黙って神仏はきみから離れる。

去年の11月初め、きみがあの雲を見た日の晩。
突然ペコちゃんがやってきて言われたこと。

「あの子はすぐ調子に乗ってしまうから、あなたが言ってやって欲しい。」と。

そんなこといきなり言われても、お幸せにやっているんだから、聞かれてもいないのに水を差すような余計な事を言うなんて、それは随分と損な役割だから、お断りしたいです。とお伝えした。

まあ、悪いようにはしないから、、、
と言って消えたペコちゃん。



あれから9ヶ月。



去年の11月初め、きみがあの雲を見た日。
ぼくはもう一度きみのもとに帰ろうと思ったけれど、きみはピカソみたいに次々と誰かのお好み焼きみたいに色んな味にジュウジュウ焼かれて、きみはきみではなくなっていく。

誰かと一緒に楽しく笑ってるようでいて、無茶振りばかりして、傲慢な暴君みたいになっていく、きみの危ないナイフみたいな振舞いを、

ぼくはみんなと一緒に笑って、きみが痛ぶる誰かを嘲ったり出来ないし、きみが裸の王様みたいに奢り昂っていくのをもう見ているのが苦しくなって、どんどんきみに会いに行けなくなってしまった。





成功とは皮肉なもので、人は成功すると奢りが心の隙間にそっと忍び込む。

人は幸せになると、人の痛みを忘れてしまう。

ご飯がなければ、お菓子を食べればいいでしょう?

奢り昂ぶる者は滅びの道を歩む。

叶うことなら、きみは実れば実るほど頭を垂れる稲穂であって欲しいと、そう願っている。





きみが望んだ幸せは、ぼくが大切にしていた尊さとは違っていてもいい。

けれども、きみは社会という大人の船に乗り何をしようとしているのか?
 

もう一度、きみの心は、きみの魂に問い正してほしい。






名声に溺れて、
幸せに溺れて、
きみの魂を見失わないで。







お願い。







きみは美しく透き通った
あの深い海の中で
輝く星の光のようだったのに

透き通っていたきみのカラダが
どんどん不透明になっていって
きみはどんどんゲンジツノキミになっていく

透き通っていた深海魚の歌声は
どんどん浜辺の騒ぎに呑まれてしまって
きみはどんどんゲンジツノキミになっていく




もう聴こえないね
もう見えないね
もう居なくなってしまうね




ぼくの愛した深海魚
ぼくの愛した美しい歌声
ぼくの愛した海の輝き




シンデシマウ
シンデシマウ
シンデシマウ




ぼくの愛した見えない世界の
透き通るように儚く美しかった
タマシイノキミ




ぼくはそれが
本当のきみだと信じてた



 

 

 

King Gnu-カメレオン 【LoveMusic】超高音質
https://youtu.be/K_kuLrdu9Wg



ハニー愛してる

ゲンジツノキミ

かおり

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