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刺しゅうお役立ち記事です。
糸の話の続き
糸の話①回目は、糸の番手について書きました。
25番糸とか5番糸とか、の番号のことです。
今回は、糸の種類についてザッと書いてみます。
通常、手芸店で手に入りやすかったりして、私たちにも馴染みがある糸の素材は綿です。
まずは、綿の糸を中心にご紹介します。
①〜⑥は綿の糸です。
①アブローダー
まずは、番手のところでも登場したアブローダー糸。
フランス語で「à broder (アブローダー)=刺しゅうのための」と言う意味です。
太さ(番手)は4種類、16、20、25、30番です。
綿(coton/cotton)が一般的ですが、他の素材もあるようです。
4本の糸が撚られて1本になっていて、番手に関わらず1本で刺します。
艶があって丈夫なため、古くから刺しゅうに使われてきました。※
色は白や生成(ecru)が主ですが、越前屋さんのような専門店に行けばカラー糸も手に入ります。
※染色や洗濯技術の発達していなかった昔は、生活に使う実用的な刺しゅうは基本的に白糸でした。
そういうものに使われる糸がアブローダーです。
普通の刺しゅう糸25番(一番左)と比較。
なお、30番はここにはありません。
②25番刺しゅう糸
日本では、一番ポピュラーな刺しゅう糸です
どんな小さな手芸店でもこの糸の取り扱いがないところはないと思います。
細い6本の糸が撚り合わされていて、ステッチに応じて1本でも2本でも、何本でも合わせて刺すことができます。刺しゅうの本などによく「2本取りで」と書かれているのは、この糸の使う本数のことです。
繊細な刺しゅうに向いていて、丈夫ではないので、使う時はあまり長くしないで、こまめに糸を替えた方が糸の艶を損なわずに済みます。
また、必要な本数を取り出す時は必ず1本ずつ糸を捌いて揃え直して使いましょう。
(2本取りだからと2本一度に抜いてはいけません)
色の種類が最も豊富なのも特徴で、コットン(綿)製です
③コットンパール糸
②の25番刺しゅう糸に比べると、撚りのしっかりした艶のある糸で、丈夫です。
番手は、3、5、8、12番があり、刺したいものによって使い分けます。
番手に関わらず、基本的には1本で刺します。
コットンと付いてるように綿でできています。
5番糸はこぎん刺しやハーダンガー、8番12番はハーダンガーでもよく使われます。
また、ハンガリー刺しゅう用の糸が手に入らない時に8番を代用することもできます。
大きな手芸店や刺しゅう専門店、またはオンラインで手に入ります。
3番を取り扱ってるところは少ないかもしれません。
4番糸はコットンパールではなく、④のコットンルトール。
④コットンルトール糸
光沢のないマットな質感のコットン糸です。
柔らかく優しい質感が特徴です。
番手は4番のみ。
5本の糸を撚って1本にしたもので、基本的には1本で刺します。
カラーバリエはコットンパールに比べると豊富ではありませんが、越前屋さんなどでは赤や黄色など鮮やかな色も手に入ります。
⑤刺し子糸、こぎん糸
艶を抑えた甘撚りの木綿糸で、刺し子やこぎん刺しに使います。
こぎん糸は、メーカーにもよりますが6〜8本撚りになっていて、必要な本数を捌いて使います。
刺し子糸は、最近の刺し子ブームも受けて、段染めやカラーバリエも豊富になっているようで、手芸店での取り扱いも増えてるようですね。
私は刺し子はしないのですが、刺し子糸をマウントメリック刺しゅうに使っています。
⬇️画像にある左から2番目のマタルボン糸は、越前屋さんオリジナルの糸です。
柔らかい質感で各色揃っています。
印象としては、④コットンルトール糸と同じような感じです。
左から、25番刺しゅう糸、マタルボン糸、こぎん糸、刺し子糸(細)、刺し子糸(太)
⑥ウール糸
綿ではなくウール(羊毛)できた糸で、クルーエル刺しゅうや英国伝統のジャコビアン刺しゅうなどに使われます。
温かな質感が特徴です
ウール刺しゅう用の糸では、私は主に英国のアップルトンを使っています。
1本取りで刺したり、2本取りで刺したり、作品に応じて使い分けています。
撚りが甘く、刺してるうちに擦り切れてしまうので、短めの糸をこまめに替えて刺すようにしています。
日本では、DMCのタペストリーウール、アップルトンの細いウール糸、ルシアンコスモの細いウール糸の他、ダルマからもウール混の糸が手に入ります。
刺しゅう用に限らなければ、編み物用の毛糸を使ってもいいと思います。
左:アップルトン、右上:ルシアンコスモ、右下:ダルマ
⬇️
右側がDMCのタペストリーウール糸。
左のアップルトンのウール糸に比べると、かなり太いのが分かります。
⑦麻糸
リネン(麻)製の糸で、素朴な質感が特徴です。
使っているうちに擦り切れてしまうことがあるので、短めの糸を小まめに替えるのがオススメです。
イギリス刺繍のラスキンレースなどは麻糸を使います。
私も大好きな青木和子先生も麻糸をよく使われています。
左:アートファイバーエンドー(京都)、右:ルシアンコスモ
光沢のある甘撚りの糸で、絹糸に近い質感が得られますが、慣れないと引き加減が少し難しく感じるかと思います。
⑨絹糸
日本刺しゅうでは基本的に絹糸を使います。
最も美しい光沢が得られ、細いですが丈夫な糸です。ただし、高価です。
日本刺しゅうでは、釜糸と言う撚りのかかっていない糸を刺す前に必要な太さに撚り合わせて使うと聞いています。初心者はこの撚り合わせから習うようです。
⑩リボン糸
刺しゅうに使えるリボン状の糸で、幅サイズが色々あります。
リボンなので光沢もあり、美しく、立体的な表現をしたい作品に向いています。
素材は様々で、高価ですがシルクリボンもあります。
100均などでも売ってるのを見かけますが、木馬というリボン専用メーカーが作っているリボン糸がオススメです。
大きな手芸店やオンラインで手に入ると思います。
◉その他、変わり糸
ラメ糸や金糸、銀糸、モール糸、ブレード糸など色々な糸があります。
私は、京都のアートファイバーエンドーさんの糸が好きでよく使わせていただいてますが、様々な表現をすることができるので、刺しゅうがさらに楽しくなりますよ
左:ラメ入りの柔らかい糸DMCエトワール、アートファイバーエンドーのモール糸、フジックスのポリエステル刺しゅう糸MOCO
また、コットンの糸でも、ハンガリー刺しゅう用の糸やデンマークの花糸⬇️など、最近は色々と手に入るので、色々と試してみられるとよいと思います
左から、デンマークの花糸、フランスのサジューの巻糸、ハンガリー刺しゅう糸、チェコの糸
その他刺しゅうについてのお役立ち記事は、
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