その会には師範のお孫さんたちも歌を唄うコーナーが設けられていました。
お子さんたちはみな7歳くらいまでの男の子で微笑ましかったです

で、そのうちの1人の子が途中で唄を忘れちゃったんですね。
でも、最後まで分かる所だけはしっかりと唄い終えました。
会場には沢山の観客がいたので、緊張してたのかも知れません。
終わった後、おじいちゃんでもある、師範が司会のマイクを通してお孫さんに向かって言ったんです。
「ずっとやってれば、うまく行く時もあるし、上手くいかない時もある。今日はたまたま忘れただけだからね」
って。
その時の師範の対応はさすがだなぁと思いました。
ずっと奏者でありつづける師範ならではの言葉ですね。
私も歌を唄う人間なので分かりますが、音楽も、100回演奏して100回完璧に演奏できるってことはほぼないです。同じ事をやってるつもりでも、同じものには絶対にならない。
うまく行く時もあれば、そうじゃない時もある。
そして、今日はたまたま忘れただけだ、と小さいお子さんに毅然とした態度で言った言葉には厳しさと優しさが感じられました。
小さい子どもにとって、大勢の前で恥をかく、辱めを受ける、というのはもの凄く傷つく可能性が高いことなんです。下手するとトラウマになる子どももいます。
それを上手く回避させる言葉をすぐその場で投げかけられたのは、おじいちゃんとしての立場と演奏家の師範としての指導者の立場、両方から、その子にかけてあげられる言葉としてはベストかも
と思っちゃいました。極めている方の言葉には重みがありますね

何かを習得したければ、頑張るのは当たり前。
それでもうまく行く日もあれば、行かない時もあります。
でも、それでも『今日はそうだった。次はがんばろう』っていう受け止め方ができたら、きっとあの唄を忘れちゃったお子さんも唄やお稽古を続けられるんじゃないかなぁ。
子どもは世界の宝。
元気に才能を伸ばして行って欲しいです

今日も読んでいただいてありがとうございました
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