ヨガのポーズって前屈が必ずといっていいほど出てきますよね。


そして、人々が「体が硬い」と言う時、それは前屈での判断を基準としている事が多いようです。

ヨガは4千年から5千年くらい前に古代インドで発祥し、そのヨガの本質は現在のヨガのポーズのようなものとは全然違っていたそうです。座禅を組んでひたすら瞑想している古代人の姿が岩に刻まれていることから、もともとは瞑想をすることがヨガだったのではないかと言われています。そして、長い長い年月を経て発展し、現在の身体を動かすヨガとして私たちの生活にも浸透するようなカタチで発展してきたということです。現代的な考えのもとで重要なところは、その拡張性、発祥から何千年もたった現代においてもフィットする柔軟性、懐の深さだなぁと私は思っています。

なぜならこの30年くらいで日本もかなり様変わりしましたし、6、70年スパンくらいで考えたら、戦後、復興、経済成長、バブル、低迷…そして現在に至る!くらいの大きな波のような変動の連続でもあったように思えます。その社会情勢の下で私たちの心も一喜一憂の状態を繰り返しているような感じ。なので、更にもっと長いスパンで考えた時にはやっぱり、長く穏やかに平和に続くマインドを追求するのがヨガの本来の在り方なのかな、と私は思っています。

さて、前屈するときに私たちは「体が硬い」と言いがちです。目は体の前側についているので、目で見て分かりやすいからそう言っているのかもしれません。屁理屈みたいに聞こえますが、あながち間違ってもいなくて、目から入る情報に脳はとてもまどわされやすいのです。後屈が硬いとか側屈が硬いとか、筋肉がついていて硬いとか、石頭である、とか態度や表情が硬いということもあり得ます。何が言いたいかというと、ずっとヨガをやって体がすごく柔らかく前屈もペタリと出来ることと、ヨガを極めることとは少し方向性が違うようなのです。

ですので、体が硬いから恥ずかしいからイヤということは、まったくと言っていいほど、ヨガをすることにおいては気にしなくて良いんですよね。ただ、ずっと続けていれば誰だって何だって、上達していきます。私は、ヨガで全身がのびのびとできる心地よさがとても好きなので、皆さんにもそういう身体感覚を少しでも味わっていただけたら幸いに思っています。Yogaでサットヴァ-Sattva(純粋に楽しく軽く明るい性質)を一緒に目指しましょう♪

次回は、前屈のTipsパート2をお送りします♪

 

 

鎌倉の大仏さまの後ろ姿…(風通し良さそう~)