聞こえアップのセルフケア
仲良しおしゃべりもなんだか聞き取れなくて疲れる、
電話もできない・・・
コミュニケーションが難しくなって、周囲から孤立して閉じこもってしまいがち
私は聞こえない方のサポートボランティアを長年しているので
聞こえに関して色々学んでいるところです。
今回は、難聴が進まないための様々なセルフケアを、お伝えしたいと思います。
(健康テーマとも大きな関連があるんですよ)
難聴者数は増加傾向で、今や日本で1000万人以上といわれる。
しかも認知症と難聴には密接な関係があり、そのため政府も難聴対策に本腰を入れ始めました。
突発性難聴は、ストレスが主原因。何をおいてもまず病院へ。
脳梗塞などと同様早ければ早いほど、回復する可能性が高くなります。
ストレスが原因なら、もう誰でもなる可能性大です
しかし、病院でも回復しないのが加齢性の難聴。
ホメオパシーでも治癒不可能です。
でも、突発性難聴のサポートや聴覚過敏、耳鳴り、メニエル、
めまいなどには対応できますので、
ぜひ、かおりヶ丘までご相談くださいね。
それでは、自分自身でできる聞こえアップのためのセルフケアを
少しだけご紹介します。
全身の健康にも役立つのでお試しください。
加齢性難聴で悪化する原因の1つとして、糖尿病、腎臓病、 高血圧、動脈硬化などの生活習慣病があります。
結果、血流が悪くなり、体内の酸化も進むので、聞こえの機能に悪影響を及ぼすことに。
内耳の中の「蝸牛」には、聞こえを脳に伝える繊細な有毛細胞があって、顕微鏡で見ると細いうぶ毛のような細胞です。
高齢で頭髪が抜け落ちるのと同様、この有毛細胞も血流が悪くなると共に、ハラハラと抜け落ちてしまう。そうなると残念ながらもう生えてきません
髪もお手入れが必要なのと同様、残っている有毛細胞を少しでも
長く保つためには努力が必要。
聞こえの対策(その1)
*音の療法
聞こえが悪くなると、無意識のうちに聞こうとしなくなる、
周りの人との会話にも億劫になり、一人静かに無音の世界に引きこもる…。
耳を使う頻度が下がれば、聞こえの能力も急激に衰えていくことになります。
なるべく積極的に音を聞くことが大切。
毎日長時間、バックグラウンドミュージックとして
クラッシックをずっと聞いてもらったら、脳の聴覚野が刺激されて、症状の改善に繋がったという研究結果もあります。
聞こえが落ちても、少しでも音を聞き続けていると
脳の聴覚野が刺激され続けるので、将来補聴器や人工内耳になった時も聞こえがよりよく戻る可能性が大きくなります。
反対に、聞こえないことを放置し、音の刺激がない脳の状態が何年も続くと、言葉の聞き取りは不明瞭になり、リハビリも大変。
ではどんな音楽がいい?
高音域◎モーツアルトがおすすめ!
モーツアルトの曲は高音域が多いのが特長。
それをBGMで毎日耳に入れることで、高齢者が苦手な高音域が活性化。
「高周波刺激」という。
モーツアルトの周波数は聞こえ、めまい、耳鳴り、不眠にも効果。体を整える働き、血圧・心拍の安定、ストレス軽減にもよいといわれています。
内耳のリンパの緊張を和らげることもわかってきました。
野菜や乳牛、日本酒醸造にもモーツアルトを聞かせるとなんだかいい感じ~!!・・・というのを聞いたことがあります。
・音楽はモーツァルト以外でも好きな曲が特にあればOK
★音楽以外でも・・・
「自然の揺らぎ」の音も高周波音なので、モーツアルトと同じような効果があるということです。
・小川のせせらぎ
・小鳥のさえずり
・虫の声
・風鈴の音
聞こえの対策(その2)
*耳に効く食べ物
1.酢たまねぎ
玉ねぎは、血液サラサラ、高血圧予防効果で有名
成分: 「硫化アリル」 「ケルセチン」
また、酢にも血液浄化作用がある。
〈酢玉ねぎの作り方〉
①玉ねぎを薄くスライス
②1時間ほど空気にさらす(硫化アリルが増えてくる)
③浸る程度に酢を入れる
1日小皿1杯程度 50g
ただし…「硫化アリル」は熱に弱いので、煮たり焼いたりは
不向き!
ならば… 玉ねぎの皮
生玉ねぎが苦手な方には、玉ねぎの皮がおすすめです
「ケルセチン」がダントツに多いのが「玉ねぎの皮」。
ケルセチンは熱に強いので、皮や野菜くずのだし「ベジブロス」でどうぞ。
最近ケルセチン入りの特茶(健康飲料)、CMでも有名になっていますね
私は味噌汁などのだしをとる時に、玉ねぎの皮1~2枚必ず入れています。
優秀な「皮」を捨てるなんて、もったいないもの~~!!
2.黒豆の煮汁
初期の老人性難聴にも。
蝸牛の血管など末端の血の巡りをよくし体を温める薬効。
黒い皮に含まれるポリフェノールは抗酸化作用で老化防止・血流血圧の改善に効果があります。
*黒豆の煮汁の作り方
①黒豆を一晩水につけておく
②そのまま火にかけ、沸騰させる
③煮汁が黒くなったら、保存容器へ
煮汁1日50ml程度を飲む。
3.ビタミンB群
耳鳴り、難聴、めまいの予防に。
エネルギーに関係するビタミンで神経細胞の修復も担当。
難聴・耳鳴りの治療薬にも実際に使われているのが
「ビタミンB群」
◎「ビタミンB12」
末梢神経をサポート
青魚、レバー貝類(アサリ、ホタテ、牡蠣)
〇「ビタミンB1」
糖のエネルギー代謝、脳の働きをアップ
豚肉、レバー、ピーナッツ、ゴマ、大豆
〇「ビタミンB2」
細胞の再生 不足すると老化の原因
うなぎ、卵、海苔、納豆、乳製品
聞こえの対策(その3)
耳体操
*耳ひっぱり
耳の位置はほうれい線同様、高齢になると下がってくるそう
そのため、外耳道が狭くなって、結果、音の振動が鼓膜や神経に伝わりにくくなるといいます。
「耳ひっぱり」で垂れ下がった外耳道をまっすぐにし、音を入りやすくしましょう。耳内部の血液もスムーズに流れるようになるでしょう。
〈耳ひっぱりの方法〉
①耳たぶの上のほうを持ち 上にひっぱる。
②耳たぶの横を持ち、後方に引っ張る
③耳たぶ全体を指で挟んで ゆっくり回す。
*耳つぼタッピング
耳のツボ
〈聴宮〉・・・耳の前のくぼみ (口を開けるとくぼむ所)
〈翳風 えいふう〉・・・ 耳たぶの後ろ
顎のラインを上がった窪み
ツボを2本の指で軽くタッピング
・内耳の血流が良くなる ・耳鳴りがなくなる
・リラックス効果
*爪もみ
冷えを取り、温かくする効果があると言われています。
同時に、難聴にも効果があることがわかっています。
爪の付け根の部分には多くのツボがあり、押すことで自律神経を整えてくれます。
また、指先には毛細血管が密集していて、皮膚の近い所を血管が通っているので、マッサージに適している部分なのですね。
全身に血液とリンパ液が巡り、体も温まると同時に、
聞こえもすっきりしてきたという報告もあるそう。
難聴は薬では治らないことが多いです。
コミュニケーションの障害である難聴は、人とのつながりも 生活の質そのものも低下させてしまうので、早めにケアして
いきましょう
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参考資料:
「耳鳴り・難聴を治す本」石井正則
「耳鳴り・難聴・めまいを自分で治す本」わかさ出版
「耳鳴り・難聴・めまいが自分で治せる101のワザ」主婦の友社
その他 難聴に関する資料(全国難聴者・中途失聴者団体連合会など)