7月終わり。夏真っ盛り
ラベンダーのシーズンも真っ盛りです。
この時期のラベンダー畑は一面綺麗な紫色で圧巻なんですよね。
ラベンダー精油は何種類かあります。特に人気のもの2種をご紹介。
★「ラベンダートゥルー」
真性ラベンダーとも言って、ラベンダーと言えばコレ!のみんなに愛されているド定番。
★「ラベンダー・アルパイン」
真正ラベンダーと同じ種類ですが、フランスの海抜の高いところで野生に育生するラベンダーから抽出した精油です。
生育場所が違うだけなんですが含まれる成分が若干違ってきて、酢酸リナリルの成分比率が高く、カンファーが約1%未満です。
なので、真性他ベンダーよりフローラル調で華やかなイメージなんです
よーく嗅ぎ比べてみると違いがよく分かっておもしろいですよ。
両方とも、作用は基本的には同じと考えてオッケーですが、
区別するとすれば、、、
ラベンダートゥルー
安眠、リラックス、殺菌消臭、スキンケアなどなど用途が広く、どれをとっても優秀。しかもいい香りで比較的リーズナブル。
アロマ初心者からマニアまで手放せません。
ラベンダーアルパイン
リラックス、安眠作用に特化し、よりフローラルで優しい香り。
フローラル系アロマが好きな方からは、
「香りで言うなら断然アルパイン!もう普通のラベンダーには戻れない」と大絶賛されます。
ラベンダーがあまり好きじゃない方もこれならイケル!そうです。
色々使える精油だけどやっぱり一番はリラックス効果
市販の癒しグッズにもこの香り付けがされてますよね
ほとんどが合成香料だけど。
天然ラベンダーの本物の香りはそれとは全然違いますよ。
天然のラベンダー精油の主成分である「酢酸リナリル」「リナロール」という成分が神経に対してリラックスを促す成分です。
不安感や緊張をほぐし中枢神経のバランスをとり、心身ともにリラックスへと導きます。
血圧を下げる効果があるので、不眠などには絶妙に良い
精油は、天然成分が数十~数百種類集まってできた集合体ですが、ラベンダーは特に多くの成分が含まれています。
色々な薬効があり、バランスをとる作用に優れているのはその為でしょうね☆。
※ラベンダースパイク、ストエカス、ラバンジンなども流通していますが、これは上記のラベンダーとは全く違う作用のものです。
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リラックス作用について
世界的アロマ研究者、梅津豊司先生((独)国立環境研究所)の講演
「精油の中枢薬理作用の研究と最新動向」の時のお話です。
ラットを使った実験の結果ラベンダーとローズの2種類に抗不安作用があるという結論に至ったそうです。
その成分としては、ラベンダーのリナロールとローズのフェニエチルアルコールが特定されていました。
しかし、精油は色々な成分の集合体。
含まれているひとつひとつの成分だけで語られるものではないと思います。
実際に梅津先生も、「他の微量成分が関わることによって作用が現れたり、増したり、毒性を消していたり…といったことが十分考えられる」と言っていました。
まだまだ化学的にアロマテラピーが研究され始めて歴史が浅いので今後の研究結果が楽しみですね。
そして。ローズとラベンダーの抗不安作用には(リラックス作用)は鎮静剤などの医薬品のメカニズムと同じ仕組みというのが分かっているようです。
従来よく使用されている抗不安薬「ジアゼパム」という薬には依存性や、集中力低下などの副作用があり、使用に当って問題になっていますが、
精油にはそうした副作用の問題が少ないということで期待が寄せられています。
ジアゼパムを服用している患者さんへのラベンダーのアロマトリートメントは良いか否か。という事に関して。
(ジアゼパムを服用している方は、かなり深刻な状態の方なのでアロマサロンに来ることはないのでは…というのは置いといて)
梅津先生は、服用している薬とどんな反応が起きるかまだ不明ですし、やはりお医者様にかかっていて服用している薬があるならば、それを優先にすることが大切とのことでした。