あなたの理想とする生活は
どんな生活ですか?
と聞かれて
あなたは答えられますか?
わたしは、戸惑う。

安心安全な世界に住みたい、
何不自由ない生活を送りたい、
心も体も、経済的にも豊かに生きたい、
好きなものに囲まれたい、
大好きな人たちに囲まれていたい、
いろいろ出てくるけど、
そのわりには、
なんと大雑把で曖昧な理想なのだろう。
まるでピントのぼけた写真のよう。

自分の思い描いた
こうなりたい、
こんな生活をしたいっていう
未来の地図があまりに
大雑把で曖昧な
ものだったら、
行きたい目的地に
いつまでたっても
たどり着けない。

なかなかたどり着けないと、
人は失望する。
こんなはずじゃなかったと
他人に責任転嫁し、
自分を正当化する。
そして、まあこんなもんかと諦める。

そんなときは小さなことから、
思いつくところから、
考えていったらどうかしら。

わたしなら。
まず手元から。

今わたしは、お気に入りのカップを
手に持っている。

ちょっと大きくて、
白くてゴールドの縁のある
カップがいいな。
ふんわりと湯気が出てる。
なんていい香りがする、
おいしいコーヒー。

ゆったりとしたソファに座り、
大きな黒枠の窓からは
暖かな光とそよかぜ。


ふわふわのクッションを抱きしめる。 

耳をすませば、音楽が聞こえる。
なんの歌だろう。
ギターの音、小さな鼻声。
どうやらご機嫌な人が近くにいるようだ。



(こんな感じの)

壁に飾ってある大きな絵画、
飾り棚の上には薄いピンクの芍薬。


素足で歩く、カーペットが心地よい。
思わずうっとり。。。

なんて
想像をする。
その想像は、
実現しなければ
ただの妄想にしかすぎない。

自分の望む生活は
自分しか実現できない。

ならどうするか。

諦めずにやるだけ。
簡単なようで、
簡単じゃない。

だから、また手元に立ち返る。
お気に入りのマグカップから。
ここから、
自分の理想とする生活を作るんだ。