先週の日曜日に最終回を迎えた、NHKのドラマ 『 しずかちゃんとパパ 』
郊外の街の少しさびれ気味の、昔ながらの商店街が舞台です。
その街に、大手デベロッパーから街の再開発事業・スマートシティー建設の提案がされる所から、物、物語が始まります。その担当者として着任するのがの中島裕翔くん。
その商店街の中に、笑福亭鶴瓶さん演じるパパと吉岡里穂さんが演じるしずかちゃんが暮らしています。
パパのお仕事は写真館の店主で、彼は全く耳が聞こえません。
コミュニケーションの手段は、手話と筆談です。
NHKのドラマにありがちな、ご近所さんも周囲の人達、登場人物すべて善人ばかりなので、一波乱あっても丸く収まって良かった!よかった!の展開ですが。
鶴瓶さんパパがいい表情でいい味出してて、、筆談の文字もお上手なのには感心しました。
聾啞(ろうあ)の方達のご苦労は想像もできませんが、実は、ウチの下の子供の高校の同級生の同じクラスの親御さんの中に、偶然ですが、おふたりも聾啞の方がいらっしゃいました。
おひとりはお父さんで、全く聞こえないようで入学式とかの学校行事には、いつも手話通訳の方が付き添っておられました。
お母さんが早くに亡くなられた為に、毎日男の子ふたりのお世話をするのは大変だからと、兄弟は児童養護施設に預けられ、そこからそれぞれの学校に通っていたそうです。
でも週末は🏠自宅でお父さんと過ごし、夏休みや冬休みはお父さんの田舎に滞在し過ごしていたそうです。
もうおひとりはお母さんでしたが、片方の耳はかすかに聴力があるとおっしゃっていましたし、向かい合ってお話をする時は、唇の動きを読んでくださるので、普通に会話が出来ました。
その方の発音がとても自然で滑らかだったので、ついつい耳がご不自由なことを忘れるほどでした。
保護者会の座談会の時などは、向かい側の席の方の会話は唇の動きで理解がおできになったようですが、ご自分と同じ側の方達の発言については見えないから・・・きっと、もどかしかったことでしょう。
先生や保護者同士の連絡ツールはファクシミリやメールで。
その方は、片側の耳には補聴器を装着していらしたそうですが、その精度も、高性能で余りにも音を拾うと聞こえ過ぎて辛いし、聞こえないのも困るし、ちょうどよいのがなかなか難しいと。
それに聴覚障碍者に補助は出るけれど、補聴器自体が高額で、しかも耐久性は数年で、頻繁に買い替えをする必要があるので出費が大変なのよとお話されていました。
目のご不自由な視覚障害の方達は、白杖(はくじょう)を持っておられれば、それと分りますが、聴覚障害の方は二人以上で手話をなさっていれば分かるものの、お1人の時には外見からは全く分かりませんものね。
障害のある方が困っていらっしゃる時には、手を差し伸べて差し上げたいという気持ちは常に持ち合わせてはいますが。
ドラマではありますが、しずかちゃんのパパは地域の人々から大切にされていて、ほっこりしました。
(画像はホームページからお借りしました)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。