スーパーに買い物に行くと、レジ打ちの方に必ず聞かれることがあります。
「牛乳、寝かせてもいいですか?」
マイカゴを持参しているので、カゴに詰め替えるときに、毎回必ず聞いてくださいます。
この言葉自体に違和感はなくて、むしろ気遣いしていただいて、ありがたいなぁと思うのですが…
聞かれるのは、必ず、私なんです。
わが家は、夫と一緒に買い物に行くことが多く、レジも夫が先に並んで、私はあとから付いていく、ということも多いのですが、
前にいる夫ではなく、私に聞くんですよね。
そう、夫ではなく、私に。
夫ではなく、妻に。
私は、ここにとても違和感を覚えるんです。
「え?なんで?普通でしょ?」って思う方の方が多いでしょうか?
牛乳を寝かせてもいいかどうかの判断は、妻がする。
買い物の主導権は妻にある。
そう、無意識のうちに判断しているからなんですよね、きっと。
あ、そうやって決めつけて聞いてくる店員さんに憤慨している、とか、そういう話では全くないですよ~!
店員さんがどうとか、そういう話じゃなくて、社会全般というか、世の中的にも、
買い物は女性が主体だよね?
男性に聞いても、たぶん分からないよね?
奥さんに聞いておけば間違いないよね!
そんな空気があるんじゃないのかな~って、この「牛乳寝かせてもいいですか?」の会話を交わすたびに、思うんです。
どうしても、そこに違和感を感じてしまうんです。
あ、でも、
夫も買い物や料理に積極的に取り組むべき!
妻の方が家事を多く負担している!
とか、そういう問題はまた別かな~とも思っていて。
いや、別ではないか…?う~ん、難しいけど、とにかく、
実際に、妻が買い物や料理をほぼ担当している、
逆に夫が担当している、妻も夫も半々、とか、色々あると思いますが、
家庭での役割分担は、誰が何をどのくらい担っていようと、家族みんなが納得していればいいと思うんです、私は。
そこへの違和感ではなくて、簡単に言うと、
食品類の買い物=女性っていうイメージは、いったいいつまで続くの~?ってことです!
先に夫がレジに並んでいて、店員さんと目が合ったなら、「牛乳寝かせもいいですか?」って、夫に聞いてもいいですよね!?
ここのスーパーに限らず、袋お持ちですか?とか、お支払いは現金ですか?とか、
そういったことも、夫が一緒でも、私に聞いてくる率が高いです。
男性に聞いたら逆に、「なんで夫に聞くの!?」って思う女性もいるんですかね
どっちに聞いてもよくないですか~!?
店員さんも、以前に聞いたけど答えられない男性が多かった、とか、奥さんが答えた、とかっていう経験があるのでしょうかね?
それだったら申し訳ないけれど…
この違和感の正体とは、
男性だから○○
女性だから○○
男の子だから○○
女の子だから○○
っていう価値観が、無意識に出てしまってることによるものなんだと思います。
こういうのって、意識していないと、本当に次から次へと出てきます。言葉でも、態度でも。
偉そうにこんな記事を書いている私も、子供たちに言ってしまうことってあります。
「女の子なんだから、足広げないの!」
女の子は足広げちゃダメなの?そうじゃないと思うんです。
「スカート履いてるから、足広げるとパンツが見えちゃうよ?閉じようね」
そんな風に言えたらいいなぁと思うのです。
逆に、ズボン履いてるときには言う必要がない、ってことに気付きますよね!
咄嗟にはなかなか難しいですが…
小さい頃から自分に蓄積された根強い価値観はきっと、そう簡単に変えられるものじゃないと思います。
でも、だからこそ、小さなことでも少しずつ意識して変えていくことが、子供たちの未来への大きな変化に繋がっていくんじゃないかと思うんです!
そう信じて、子供たちと接していきたいなって思うんです。
私もまだまだまだまだ日々勉強です!