健常者と障がい者がともにできるスポーツ。
目隠しをして転がるボールの鉛の音を頼りに、
ゴールを狙うスポーツ。
耳からの情報だけで何処まで動けるのか?
ブエンカンビオ横浜の内田 佳選手に伺いました。
まずは目を閉じて話をしてみましょうって。
向かい合って話をしてた私達でしたが、
目を閉じた途端に…言葉が出なくなりました。
どれだけ視覚に頼っているのかを痛感した瞬間です。
こんなに不安になるのに、
プレーが出来るのだろうか…
目隠しをしてフィールドに立つと、
もう身動きが取れません。
自分がどちらを向いているのかさえ不明。
佳選手がボールを転がして音を出してくれます。
でも、言うほど大きな音ではないんです。
周りの環境によって音が掻き消されて…
必死に耳を澄ませて、
音がする方へ歩みを進めるのですが、
今度は歩くバランスがままならない…
やっとボールが足に触ったと思ったら、
すぐに見失ってしまって…
こうなると不安で仕方ないんです。
真夜中の荒野に1人ポツンと佇んでるような…
佳選手が差し伸べてくれた手に大きな安堵。
大きな声でゴールの向きを叫んでくれます。
右と言われてもどのくらい右なのか?
それを明確に繊細に支持してくれます。
そして、いざシュート!!
思いっきり蹴ったら、
ゴール決まったぁ~(笑)
こんなに沢山の方が支えてくれたゴールでした。
元サッカー日本代表 北澤豪さん。
今回の写真は全て北澤さんが撮ってくれました♪
北澤さんは一般社団法人日本障がい者サッカー連盟の会長も務めてらっしゃいます。
北澤さんが言われてた言葉で、
現役の頃にブラインドサッカーを練習に取り入れていたら、
もっとプレーヤーとして違ったかもって。
確かに感覚の発達はあると思います。
健常者と障がい者でサッカーの話をしていると、
障がい者である事を忘れるそうです。
私の右隣の男性は、大坪英太さん。
ブラインドサッカーを通じて、
視覚障害者と健常者が、
当たり前に共生する社会を目指し活動されています。
互いを知る事で変化は起きますよね。
佳選手は近付いてくる足音で誰かわかるそうです。
香水が変わったのもわかるって言われてた。
人間の能力は凄いです。
状況や環境で開花する才能もある。
可能性というのは本人次第で無限かもしれない…。
こうして体験した事で、
人としての大切な事まで学んだ気がします。
今度、試合を観戦しに行ってみたいな。
佳選手のプレーには驚きます。