可愛い子犬のいる 小さなお家 それが夢だと誰かが言った

少女は 結婚をそんなイメージで 考えていたらしい

それは 誰の夢だったのだろう? 今では思い出せない

 

私の夢 私の結婚 私はどう考えていただろう?

 

そう 私にもその少女の時代があった・・・

ただ 私はもっとリアルな「家庭」を 考えていたはず

 

父と母を見て いつも イメージしていたんだ

 

私ならこうする 私ならこう言う 観察していたよ 夫婦ってもの

ませた子供だったのかもね 笑える位に リアルに考えていた

私は兄妹の妹だから いずれ 家を出るはずだったから

本当は 一刻も早く 結婚したかったはず

 

でもね 結局はそれも叶わなかった 家の事情で

母が私を手放さなかった 父だったらどうだったかな?

いつも いつも 家から出て行きたかったんだ

それは「叶わぬ夢」だったらしい・・・

 

母の為に 父を失った母の為に 生きると決めたある日

 

母が思いもかけず 早く 亡くなってしまって 戸惑った

母が亡くなった夜 兄と2人 朝までただタバコを吸っていた

これから・・・ どうなるんだろうと不安を感じていたよ

 

誰の為に生きればいいの? 一人 放り出されて・・・

「家庭」の夢は 根底から 崩れて行った

「誰の為に 生きればいいの?」 涙が落ちた・・・

 

 

2014年4月23日(水)作成