折り鶴をひとつ折って 広げてみたら

窓辺の電線に 尾長鶏が どこからともなく 飛んで来て

ここの自然は 鳥に取ってもいいのだと 気がついた

尻尾を小刻みに 揺らして 尾長鶏は又飛んで行ったよ

昔 夜になると一杯飛んでいた コウモリ達は どこへ行った?

そして 今思うと 何故 コウモリがあんなに沢山いたんだろう?

とても不思議な事に 尾長鶏を見ても スズメを見なくなった

 

微妙に自然が淘汰したのだろうか? 鳥達を

 

長く生きていると 色んな物が 変化して行く

何気なく 忘れていたけれど それは 鳥達だけじゃない

赤ん坊が 大人になり 結婚さえして行くのを見たよ

私は そんな長い間 独りでいたけれど

 

そのまま 年老いて行くのだろうと 思っていた

 

色々あったけれど このままだろうって 何となく思っていたんだ

人一人 赤ん坊から大人になる位の時間を 生きて来たから

きっと 時間に取り残されて そのまま死んでいくのだろうと

何となく思っていたんだ 覚悟みたいなものも あったように思う

 

だけど・・・ そんな枯れ木のような私に 好きな男性が現れた

 

若い男性なんて 昔の私なら 相手にもしなかったよ

でもね 赤ん坊が大人になるのを 見て来た位の時間が

相手を大人の男性にしたらしい 立派な独りの男性に見せていた

自分を忘れて もう一巡り生きて見る気になった 改めて

 

運命は 「時の鐘」を 耳に鳴らした 生きてみよう・・・

 

 

2014年6月5日(木)作成