決めたぞ。
私は。
今までボロボロになったもの
捨てようとするといつも
父さんの
待ったが入っていた。
必ず。
いやもうこのタオルも服も靴も
ボロボロだよ…
いい加減だめだよこれは…
と思ってもいつも
捨てないで
捨てないで
捨てないで。
その言葉が私に染み付き
いつしか全然捨てられなくなりました。
すると
まぁものが増える。
まだ使える使えるで
タオルも熱湯かけて
菌殺したりして使ったけど
ふと思った。
これ何年使ってんのこのタオル
父さんのかかとが薄くなった靴下も
これはもう…と思って捨てれば
ゴミ箱から救出され
また戻っている。
靴も…
ボロボロに破れてたり
劣化して穴あいて
捨てようと言っても
やだとストップされ。
こんなボロボロいつまで
履くのよ。
しかも臭いんだよ。
洗っても洗っても。
はぁ…
なんかいつもストップかけられてたけど
さっきふと。
昨日父さんが子供の上靴洗ってくれててありがたいなと思って
今日上靴持たせようとしたら
話聞いたら
オキシクリーンにつけ置きしただけ。
いつも言ってるじゃん…
こすってくれって。
毎回汚れ落ちてなくて
また私が洗う羽目になる。
子供のものくらいは
しっかりやってほしい。
そんな感じで朝から
ズーンとなってしまい。
さぁ。
父さんの
汚いもの捨てます
