今日は、娘と仕事のことについてゆっくり話す時間があった。


結婚を機に、3〜4足の草鞋を履きながら全力で走ってきた娘。

その娘が「ネイル一本でいく」と決めた。

独身のうちにやりたいことを全部やって、後悔がないと言い切れる姿は、本当に頼もしい。


1月からは法人化して再スタートするとのこと。

親としては、良い大学に行って、安定した企業に就職して…と願うのが“普通の理想”なのかもしれない。

でも娘は、その道からどんどん離れていった。

それでも私は、ずっと娘には“生きる力がある”と信じてきた。


そして何より、こうして未来の話を自然に共有してくれる関係が、とても心地いい。

私自身、親の顔色を伺って生きてきた時期が長かったからこそ、娘には挑戦してほしい。

失敗してもいい。

また何度でもやり直せばいい。




ここでふと思い出したのが、この言葉。


「可愛い子どもには旅をさせろ」。


この言葉は本当に深い。

ただ遠くに行かせるという意味ではなくて、

“経験をさせる”=生きる力の手ほどきをするということ。


子育ては、ただ仲良く一緒に過ごすためではなくて、

この子が一人でも歩いていけるように育てていくこと。

そこが一番大切なんだよね。


人生には、新しい環境や予想外の出来事がつきもの。


例えば、

大切な予定が急にキャンセルになったり、

思い描いていたプランが突然崩れたり。


そんな時、「どうしよう…」で止まるのではなく、

自分の頭で“次にどうするか”を考えて行動し、

その状況を立て直していく力。


これこそが、本当の“生きる力”。


そして大切なのは、

**“自分一人で全部やることが自立ではない”**ということ。


本当に自立した人は、

家族以外にも頼れる人がいて、

相談できて、お願いできて、

必要な時に力を借りられる人。


そのつながりの中で、

まっすぐ人生を生きていける人。


そういう意味でも、

**「可愛い子どもには旅をさせろ」**は本当に正しくて、

旅とは“自分で考えて、決めて、動く”という経験そのもの。


娘も私も、1月からまた新しいスタート。

それぞれの道を、自分の歩幅で前へ。



心にそっと余白を。

自分を大切にする時間を届けている、髙須かおりです。


最後までご覧頂きありがとうございました。