父の誕生日。93歳になったね。
今日は亡くなった父の誕生日です。もし生きていれば、93歳。80歳まで頑張って働いていた父を思い出し、少しだけお話したいと思います。
父は安城の農家の次男坊でした。昔のことなので兄弟は6人と多く、長男は戦争で亡くなったと聞いています。学生時代は先生になりたかったそうですが、警察官の道を選びました。
私が子どもの頃、父の休みは不規則で、土日休みではありませんでした。物心ついた時には、少し寂しい思いをした記憶があります。お酒が好きで、よく飲み会の帰りには電車を乗り過ごしてしまい、まだ携帯電話がない時代でしたから、母と2人で必死に探し回ったこともありました。
それでも、私にとっては自慢の父でした。
親戚が集まると、父がいるだけで場が落ち着き、雰囲気が和むと、本家のお嫁さんから葬儀の時に聞きました。
警察を退職した後は、レッカー会社の雇われ社長になり、80歳まで現役で働いていました。
お酒好きが高じて、家のわずか1センチほどの段差につまづいて骨折してしまったこともありました。それからは、母がいつも送り迎えをするようになりました。
昭和一桁生まれの父は、とても頑固でした。私が世話で実家に行っても、「年寄りなんかそんなもんだ。お前は嫁に行った人間だ。帰れ!」と、スリッパが飛んできたことも一度や二度ではありません。
いなくなると、本当に寂しいものですね。
今頃、空の上で昔の仲間たちとお酒を酌み交わしているかな。
お父さん、誕生日おめでとう。
心にそっと余白を。自分を大切にする時間を届けている高須かおりです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました✨