88歳で中咽頭癌と診断された家族の最期に、そばにいて感じたことがあります。
中咽頭癌とは、口の奥から喉の上の部分(中咽頭)にできるがんで、飲み込みにくさや声のかすれ、首の腫れなどの症状が出ます。
この場所はリンパや筋肉が集まる大切な場所で、がんになるとリンパの流れが滞り、首や喉の緊張やむくみが強く出ることもあります。
🌸 発覚から3か月
がんが見つかってからわずか3か月で、あれよあれよという間に病状は進み、旅立っていきました。
認知症も進んでいたため、グループホームから入院となり、私は毎日お見舞いに通いました。
🤲 私にできたこと
その間、私にできたのは、そっと手を添えて、皮膚をやさしくずらし、リンパや筋膜(ファシア)の流れを促すファシアケアだけでした。
それまで人の体に触れるなんて考えたこともなかった私ですが、そっと皮膚に触れ、ずらすことで、首の腫れが少し引き、表情が穏やかになるのを感じる瞬間がありました。
それでも寿命には勝てず、静かに旅立ち、おじいさんが迎えに来てくれたように思えました。
最後の顔はとても穏やかで美しく、今でも忘れられません。
🕊️ 一年経って
あれからちょうど一年。
「なぜ病気になるのか、体のことを学ぶこと、そして日頃のケアが本当に大切だ」ということ。
その思いは、今も胸の中にあります。
今、改めて体のことを学びながら、最期の日々を思い返しています。
一年前のあの日から、病気になる前のケアがどれほど大切かということを、深く感じています。
🌸 心にそっと余白を。自分を大切にする時間を届けています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました✨