こころにそっと余白を。


自分を大切にする時間を届けている、髙須かおりです。


今日は、「身だしなみ」と「おしゃれ」の違いについて、少し綴ってみたいと思います。


正直に言うと、私はおしゃれがちょっぴり苦手です。

流行のスタイルを上手に取り入れたり、個性を表現したりするのが、どこか気後れしてしまう。

雑誌やSNSを見ては「すてきだなぁ」と感じるものの、それを自分に置き換えるのは難しくて。


でも、ある時ふと思ったんです。

「おしゃれ」が苦手でも、「身だしなみ」なら私にもできるかもしれない、と。


おしゃれは、自分を楽しむための表現。

身だしなみは、相手への思いやりと、自分への小さな敬意。


髪を整えること

シワのない清潔な服を選ぶこと

肌や指先をきれいに保つこと


それらはほんの些細なことかもしれませんが、

「私は私を大切にしています」というメッセージになり、

結果的に、相手にも安心感や信頼感を与えるものだと感じるのです。





以前、私が勤めていた会社で制服が廃止されたことがありました。

私は「仕事の場だから」とスーツを選んでいましたが、

中にはフリルの多いスカートやブラウス、夏場には透け感のある服装を着る人も増えていきました。

オフィスの空気がふわっと崩れてしまったような感覚を、今でも覚えています。


「自分らしさ」は大切だけれど、それをどの場面で、どんなふうに出すのか。

そこにはやはり、“TPO”や“マナー”という視点が必要なんだと、あらためて感じました。




ビジネスシーンにおいては、職種によって身だしなみの基準も少しずつ異なります。

外回りが多い営業職であればスーツスタイルが求められることも多いですし、

クリエイティブな職場では、多少カジュアルでもその人らしさが活かされる場合もあります。

また、医療や接客など、清潔感や安心感が第一に求められる職種もあります。


大切なのは、どんな場で、どんな相手と関わっているのかを意識すること。

そして、「自分自身がどう在りたいか」を大切にしながら、その場に合った整え方を選ぶことだと思います。


おしゃれじゃなくてもいい。

でも、身だしなみを整えることは、自分のこころを整えることにもつながる。

それは、静かに自分を整える行為であり、周りとの心地よい関係を育む第一歩なのだと感じます。




最後までご覧いただきありがとうございました。


次回は、「平等」と「公平」について綴ってみたいと思います。

「みんなに同じようにすること」と「一人ひとりに合わせること」、

本当の意味での“思いやり”や“配慮”とは何かを、

日々の経験を通して感じたことを交えて、お伝えできたらと思います。