心にそっと余白を。自分を大切にする時間を届けている、髙須かおりです。
今日は、母の姉にあたる叔母のお見舞いに行ってきました。
母が亡くなってからというもの、私は叔母にとても助けられてきました。
どこかで、母の代わりのように、心の拠りどころにしていたのかもしれません。
そんな叔母が3月1日、体調を崩して救急搬送されました。
診断は「硬膜下血腫」。さらに軽い脳梗塞もあるとのことで、体に麻痺はないものの、言葉がうまく出てこない状態に。
食事も摂れず、鼻からチューブで栄養をとっています。
そしてそのチューブを自分で取ってしまうことがあるという理由で、手にはミトン。体は拘束されていました。
その姿を目にしたとき、言葉にならない苦しさがこみ上げてきました。
「これでいいのだろうか」と、何度も心の中で問い直しました。
思い出すのは、母が入院していたときのこと。
病院から「拘束の同意書」への署名を求められましたが、私は同意しませんでした。
理由はとてもシンプルで、「自分がされたくないことを母にはしたくない」と思ったから。
結果的に、母は入院中に転倒し、大腿骨を骨折しました。
それでも、私は後悔していません。
たとえ不自由があっても、
縛られて生きることよりも、母らしく生きることの方が大切だと、
今も信じているからです。
病気になれば、医師に診てもらうしかありません。
けれど、「治す」ことがいつも叶うわけではありません。
薬でも、手術でも、届かない部分が人にはあります。
だから私は「ケア」に価値を感じています。
病気を治すのではなく、日々をどう健やかに過ごせるか。
不調にならないように、心と身体を整える時間をつくること。
それは、母に“してあげられなかったこと”でもあります。
その想いが、私の原動力となって、今、サロンというかたちになろうとしています。
過去を後悔するのではなく、今できることを大切にする。
誰かが自分らしく、生きていることを実感できるような、
そんな「ケアの時間」を、これから丁寧に届けていきたいと思っています。
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最後までご覧頂きありがとうございました。