ビジネス環境や社会需要の変化によって、デジタルトランスフォーメーション(DX)推進が不可欠な時代になっています。そのDX推進を支えるのは、AI技術、クラウドコンピューティング、IoTといった多くの技術です。そのため、ソフトウェア開発はますます人気が高まっていて、デジタル・IT技術を活用した新業態もたくさん出現しています。ソフトウェアシステム開発は、ビジネスの効率化、時間とコストの節約、データの迅速かつ正確な処理の支援など、一般的なビジネスに多くの大きなメリットをもたらすのです。
ソフトウェア開発の拡大の中、ソフトウェアアウトソーシング会社にとって、システム開発工程は、高品質の製品を低コストで短時間で作成するために不可欠です。システム開発工程を知って頂けると、どういうタイミングで、どのようなコミュニケーションをとったらシステム開発がスムーズに、しかもより一層ご要望に沿った形にすることができるか、ご理解頂けると思います。
本記事では、システム開発についてご紹介します。

システム開発とは?システム開発の工程とは?
システム開発とは、簡単に言うと、デジタル技術と情報技術(IT技術)を駆使して、システム・仕組みを構築することで、ユーザーのニーズ・アイデアをさまざまなソフトウェア製品に変換することです。
システム開発工程とは、システム開発を行う上で必要なプロセスの集まりのことです。システムの目的、概要の機能を定義する要件定義から、詳細の設計、仕様通りで出来ているかを確認するテストが開発の流れになります。

システム開発工程と各工程における注意ポイントとは?
1.要件定義(要求定義)- Requirement Definition
この工程では、新しく開発するシステムに、ご依頼者様へのヒアリングでご要望をお伺いし、どんな要素を盛り込みたいかを明確にします。
さらに、この要求をもとに、予算や人員、期間を計画していきます。この際にシステム開発を行う目的やターゲットについてシステム開発会社と打ち合わせを行います。打ち合わせで注意したいことは、「ウォーターフォールモデルは前の工程に戻らない」ということです。プロジェクトが始動したら、1つ前の工程が完了していない状態で次の工程に進むことはありません。同時に前の工程に戻ることもありません。つまり、各工程で成果物を出していくことになります。常に計画性を保ちながらシステム開発を進めることができるだけに最初の打ち合わせで決定する計画こそが重要です。
システム開発の最終的な完成に相違がないように打ち合わせでは、しっかりと認識を合わせておきましょう。

2.基本設計 – Basic Design
要件が確定したら、基本設計の工程に進みます。基本設計では、要件定義書を元にシステム内容をまとめた基本設計書を作成します。この工程において重要なことは、ご依頼者様が、システム開発の目的を振り返り、ターゲットユーザーに対してどのように操作して欲しいかなど、ターゲットユーザーの観点が重要になります。
基本設計では、基本設計書を作成します。ここには、画面一覧、画面設計、帳票設計、データベース設計、サーバー設計、外部とのインターフェース設計などを詳細に記載します。
企業は基本設計書を見て、システムの仕様やシステム導入後の業務改善方法を理解します。システム開発会社のエンジニアがクライアントに向けて作成する書類なので、原則として専門用語や複雑なデータは記入されていません。

3.詳細設計 – Detail Design
基本設計書は機能単位に作成しますが、詳細設計では機能からプログラムに細分化し、処理の細かい仕様を決定します。
詳細設計はプログラミングに必要なものなので、システム開発向けに作られるためご依頼者様が確認することはほとんどありません。
この工程においてご依頼者様が意識するべきことは、開発会社によって発注側に確認やご相談のないまま進めてしまうケースがあるため、定例ミーティング等を通じて定期的に開発会社とのコミュニケーションをとる必要があるということです。
詳細設計では、詳細設計書を作成します。詳細設計書には、各プログラムの機能設計、データフロー図、ファイル設計などが記載されます。

4.開発 – Coding
詳細設計で、ある程度のプログラミングが設計できましたら、それに基づき、プログラムの作成を行います。この工程は、ご依頼者様が開発進捗状況を見えにくい工程のため、プロジェクトの進捗を監視できるツールを用いて、開発会社と進捗状況を確認すると良いと思います。
開発の結果、プログラムのソースコードが完成します。

5.検証 – Testing
検証工程は4つの小工程に分かれており、単体テスト、結合テスト、総合テスト、受入テストがあります。

6.リリース – Release
検証が終わると、本番環境でリリースします。多くの場合、顧客は既存のシステムを使っています。したがって、実際に使えるよう、その旧システムから開発したシステムに切り替える作業が必要になります。一気に切り替える一斉移行や、徐々に切り替える順次移行などの移行方法があります。

7.運用・保守 – Maintenance
最後に、実際にシステムを問題なく動かし、不具合が起こらないよう、開発会社は、監視する運用・保守の最後工程に進みます。無事に移行を終え、運用を開始しても、それで終わりではありません。異常が発生すれば対応する必要があるうえ、アップデートなどの対応も継続的に必要になります。システムが稼働していることを確認する作業を運用、不具合が起きた時に対応する作業を「運用・保守」と呼びます。

 

システム開発工程及び各工程に注意するべきポイントについて説明してきました。これからシステム開発をご依頼される時には、どのような手順でシステム開発を行っているかご理解頂き、開発会社とコミュニケーションを図って頂けるとより良いシステムが完成すると考えます。

※弊社株式会社カオピーズは、2014年9月に創業してから7年目を迎え、お客様に高品質なシステム開発DX推進支援AWS導入支援AI画像認識等のオフショア開発サービスをリズナーブルな価格で提供しています。お客様のご要望をヒアリングした後、それに見合った開発基盤、プロセス、体制などを提案し、お客様と合意した上、システム開発を行なっていきます。多くの企業様を支え続けてきた300案件以上からくる豊富な知見とノウハウで、ご要件に見合ったクラウドサービスの提案からクラウド環境の設計、構築、運用をまでサポートいたします。カオピーズにとって、案件の初期のみならず、開発期間中に出てくる課題を解決し、要件変更に対して最適な対策を取るなどが必要です。そこで、システム開発に関してお悩みがあれば、是非お気軽にご相談ください。