ダウン症のお子さんを育てながら

色々な活動をされている方のお言葉です。

 

日本の苗字7位(佐藤/田中/高橋/山本/鈴木/渡辺/伊藤さん)の人数と
障害のある人の人数はほぼ同じだそうです。

その方は

「上位7位の人は友達にいても、
 障害者が友達にいる人は少ないのではないでしょうか?」
と問いかけていました。
 

上記の言葉から、

私が思い出したことを書きたいと思います。
(その方は別のテーマを取り上げてお言葉が続いてましたが)

私には耳の聞こえない友達がたくさんいました。

独身時代は、彼らと一緒に富士山に登ったり、

国内や海外へ旅行に出かけたり

飲み会をしたり楽しんでいました。


ご夫婦で耳の聞こえないカップルも何組か知っています。
その中のとあるご夫婦の話。
 

ご夫婦には娘さんが3人います。
長女:聞こえる

次女:聞こえる

三女:聞こえない

 

奥さんが3人目を妊娠中のとき、ご夫婦は

「次こそ耳の聞こえない子が生まれてほしいなぁ。」

と言っていました。

 

健聴者の方から見たら、

ちょっと意外ではないでしょうか?

 

「自分は偏見がなく、

 障がいは”個性”として捉えている」

という人も

こういうのを聞いて、

まだ無意識に”優劣”で考えている

自分がいることに気づくかもしれません。

 

ちなみに

耳の聞こえない子がほしい理由は、

・夫婦はふたりとも耳が聞こえないし、

 ふたりとも「ろう学校育ち」なので、

 自分が経験してきてる道だから育てやすい。

とのことでした。

 

つまり、”両親と一緒”だからですね。

 

ぐらがダウン症だと分かったとき、

私はショックで泣いていました。

 

色んな思いや感情が沸いてきて

全部は書ききれないのですが、

とにかく”未来に対する不安”が大きかったです。

 

不安になる理由のひとつは、きっと

「自分の知らないことだらけ」だからでしょうね。

 

私たち夫婦はふたりとも一応健常者。

普通の学校に通って、就職して、結婚して…という人生です。

ふたりともダウン症の友人はおらず、

身近にもいません。

 

“両親と違う”ぐら。

 

ダウン症の子がいる家族。

これからの生活、

将来はどうなるのだろう…

と、不安が派生して余計な事ばかり考えていました。

 

今の時代はありがたいことに

ブログやSNS、Youtubeなどで色々な情報を得ることできます。

 

(なかには余計不安になる情報もありましたが笑)

ほとんどのみなさん普通に暮らしていて、

旅行にも行けるんだーとか

保育園もOKで仕事復帰できるんだ!とか

とにかく参考になるしありがたいです。

 

なんか大丈夫そうな気がする!

少しずつそう思えるようになってきました。

 

ぐらが生まれてから

染色体のことや心臓のしくみとか

昔、生物の授業で習ったことを思い出したり、

 

ダウン症の人の生活や

将来の自立についてとかを知れたり、

自分の中にあった偏見が減って、

発見が増え知識が広がってきています。

 

そして

今は多様性が尊重される時代。

 

冒頭の問いかけのように、

知り合いに佐藤さん田中さんがいる感覚で、

ダウン症も「あー、友達に2人いるぅ。」みたいに

さらにインクルーシブな社会になっていくと良いなぁ。

 

ぐら:「ぼくのお陰で色々べんきょうになるでしょ~」
 

そうだね。

可愛いどんぐりちゃん、ありがとう♪